結婚しなくても自宅を買ったほうがいい? 独身者向けのマンション情報サイトがオープン

「結婚してから家を買う」。そんな常識は変わりつつあるのかもしれません。生涯未婚率は男女ともに上昇し、今後も増え続けることが予想されています。独身で一生を終えることが珍しくない今の時代、「終の棲家」をどうするかは、若い時期から考えておいたほうがいいかもしれません。

こうした中、独身者に向けた自宅マンション購入の専門情報サイト「家活(いえかつ)」が8月28日、オープンしました。運営するのは、不動産関連のコンサルティング事業などを行うスタイルアクト株式会社。「家活」では、物件選びのポイントや住宅ローンなど、独身者が自宅マンションを購入する際に必要な情報を提供するということです。

早い時期から「家活」が必要

国立社会保障・人口問題研究所によれば、生涯未婚率は、2015年時点で男性は23.37%、女性14.06%になり、今後も増えていくことが予測されています。さらに、厚労省の調査では、日本人の平均寿命は2017年時点で女性が87.26歳、男性が81.09歳と、過去最高の数値になりました。長い老後をどこでどう暮らすのか。それは身近な問題になってきています。

こうした状況の中、スタイルアクトは「早い段階から人生設計を立て、行動に移すことが大切」だとして、同社が20年以上収集した不動産に関するデータを活用しながら、独身者の自宅マンション購入に関する情報を発信していくといいます。

独身者のマンション購入に特化

サイトでは、主に20〜30代が知りたい情報をデータやインタビュー、事例を交えながら紹介していくといいます。サイト内のコンテンツの一つである「あなたの将来の『おひとり様』度チェック」では、地域、年齢、性別するだけで、同社調べの「老後単身率(老後を単身で迎える確率)」を教えてくれます。具体的な数値が出てくるため、リアルに老後の備えの必要性を感じられるかもしれません。

「家活」のあなたの将来の「おひとり様」度チェック

サイトをオープンした理由について、運営元スタイルアクトの沖有人(おき・ゆうじん)代表取締役は次のように話しました。

高齢者になると、賃貸物件への入居が難しくなる現実があります。定年後は収入がなく、また死亡リスクが高いため、審査で落ちてしまうからです。生涯未婚率の増加が予想される中、独身の人たちにしっかりとした老後の人生設計をしてほしいという思いから、『家活』をオープンしました。持ち家は賃貸と比較すると、定年後の不安を解消してくれるほか、費用面でのメリットもあります。単身世帯の増加に伴い、今後も老後の備えとして、マンションの購入を検討する人は増えるでしょう」

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