スマホで気軽に始められる資産運用サービス4選
50歳までに一度も結婚したことがない人の割合を表す「生涯未婚率」は増加の一途を辿っており、2035年には、男性が29%、女性で19.2%になると推計されています。こうした「生涯未婚」の人に加え、離婚でひとりになる人や死別でひとりになる人も含めると、2035年には、人口のおよそ半分が独身になると言われています。
このように将来、増加することが予想される独身者ですが、老後を安心して暮らすためにも「先立つもの」が必要だと考えている人は少なくないでしょう。将来に備えた資産形成の方法として、貯蓄のほか、投資信託や株式取引、外貨購入などの「投資」が考えられます。投資を始めてみたいという人に紹介したいのが、スマホで気軽に資産運用ができる4つのサービスです。
(1) dポイント投資(NTTドコモ)
現金を使って投資をするのは不安だという人には、携帯電話の利用料金などで貯まるポイントを使って投資を体験できるNTTドコモの「dポイント投資」がオススメです。
ドコモのdポイントを「運用ポイント」に交換すると、株式会社お金のデザインが運用する投資信託の基準価額に連動して、「運用ポイント」が毎日変動するという仕組みです。
「運用ポイント」は、いつでもdポイントとして引き出すことができます。少ないリスクで手軽に資産運用を体験できるのが特徴です。
(2) テーマ投資フォリオ(FOLIO)
株式投資に関心があるけれど、どの会社に投資をすればいいのかわからないという人も少なくないでしょう。ベンチャー企業のFOLIOが提供している「テーマ投資フォリオ」は、「キャッシュレス」「アンチエイジング」「カジノ解禁」「e-Sports」「人工知能」「花粉症対策」など、自分が注目しているテーマを選ぶだけで、約10万円から投資ができるサービスです。
それぞれのテーマには、フォリオが選んだ株式銘柄10社が設定されており、資金を分散投資して運用する仕組み。約1万円で3銘柄に投資ができる「ミニテーマ」もあり、少額投資も可能です(2019年6月5日までの期間限定)。自分で投資先の銘柄を選ばなくても、テーマを選ぶだけで関連企業に投資できるのが特徴です。
このサービスはメッセージアプリLINEと提携しており、「LINEスマート投資」としても利用できます。「LINEウォレット」タブからアクセスできます。
(3) WealthNavi(ウェルスナビ)
ウェルスナビ株式会社が提供する「ウェルスナビ」は、投資先の選定から入金・発注まで、資産運用のすべてが自動化されたサービスです。
ユーザーは6つの質問に答えて、「目標金額」と「リスク許容度」を設定すると、独自の金融アルゴリズムによって自動的にユーザーのポートフォリオ(資産の組み合わせ)が組まれ、定めた目標に向かって全自動で資産運用をしてくれるということです。
投資対象となるのは海外の公開株式で、世界約50カ国1万1000銘柄に分散投資します。長期運用、積立投資、分散投資という資産運用の王道といえるメソッドに、手間の掛からない形で挑戦できるのが特徴です。スマホアプリでも利用できます。
(4) AI外貨自動積立(じぶん銀行)
株式に投資するのではなく日本円で外国通貨を購入し、資産運用するのが外貨預金です。外貨預金は、外国通貨が安いとき(円高)に購入し、高いとき(円安)に日本円に戻すことで、その差が運用利益となります。
しかし、日々変動する外国為替市場の中でいつ外貨を購入すればいいのかは、投資初心者には全くわかりません。そのタイミングを人工知能(AI)が判断して積立投資をしてくれるのが、じぶん銀行の「AI外貨自動積立」です。
積立対象となる外国通貨は「米ドル」「ユーロ」など5通貨から選べます。毎月の積立額が100円から設定できるため、手軽に外貨預金を試すことができます。スマホ用のアプリを利用すれば、外貨が上昇しそうなタイミングや為替が大きく変動したタイミングなどを「プッシュ通知」で知らせてくれるそうです。
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銀行の普通預金にお金を預けても金利メリットがほとんど得られないという「超低金利時代」が続くなか、金融商品の多様化が始まり、投資初心者向けの資産運用サービスが次々に生まれています。
資産運用を目的とした金融商品は原本割れのリスクがあり、専門的な知識が求められるため、手を出しづらいと考えている人もいるでしょう。しかし、今回紹介したサービスは少ない資金で「投資」を試すことができ、スマホで手軽に利用できるのが特徴です。
将来に備えて資産運用を考えている人は、こうしたサービスを活用して投資を体験してみるのもいいかもしれません。