東京から長野に移住し「狩猟」にハマったデザイナーが語る「単独猟の魅力」

東京で働いていたものの、突如長野に移住し、狩猟の魅力にどっぷりと浸かってしまったーー。そんなデザイナーの川端俊弘さんが、移住の現実やひとりで猟を行う「単独猟」の魅力について記した電子書籍『ひとり気ままな狩猟生活―東京のデザイナー、長野で猟師になる―』。川端さんは「狩猟に興味があるけど一歩踏み出せない人に読んでほしい」と話しています。
「単独猟」の魅力を紹介
川端さんは1981年生まれで、福岡県の出身です。大学進学のために上京し、卒業後は昔からの夢だった出版業界に就職しました。仕事は順調で、学生時代に知り合った彼女と結婚し、子どももできました。池袋のデザイナーズマンションに住み、休日は乗馬などを楽しむ。それなりに満ち足りた生活だったといいます。

しかし、2012年に突如、東京から長野県上田市へ移住します。前年の東日本大震災の時に、子どもと安心して暮らせる場所に住みたいと思ったことが理由です。そして、長野に移り住むと、どっぷりと狩猟の世界にのめりこみました。

猟師の家系に育ったわけではなく、それまで東京で働いていた川端さんにとって、「狩猟」は全てが新鮮でした。 初めて鉄砲を撃った日、初めて獲物の命を自分で奪った日、初めて自分の手で解体して食べた日――。
自分の撃った弾が当たり、目の前で死んでいく生き物を見て、感じたこと。本の中ではそんな心の動きが描かれています。
猟を始めた当初は、知り合い猟師のチームに参加する「集団猟」を行っていたという川端さんですが、だんだんとひとりで行う「単独猟」に傾倒します。自分で好きな道を選べて、休みたいときに休むことができる。狩猟のときの服装も人の目を気にしなくていい。本書では、「単独猟」の魅力が存分に語られています。

「単独猟は何物にも代えがたいリラクゼーション」
川端さんはDANRO編集部の取材に対して、「単独猟」はリラクゼーションやワークアウトに近いと説明します。
「ひとりで山へ入る事への孤独と恐怖、獲物と対峙した際の緊迫感は凄まじく、思い出すだけで心拍数が上がってしまいます。だからこそ、頭と体を存分に働かせ、それらに抗い、うち勝つ事で得られる脱力は、私にとって何物にも代えがたいリラクゼーションになります。ワークアウトに近いかもしれません」
また、ぜひ狩猟の未経験者も読んでほしいと語っています。
「狩猟に興味があるけど一歩踏み出せない人に読んでほしいと思います。私自身がまだまだ修行中の身なので、大きなことが言えないのですが、だからこそ猟師になりたい人の気持ちがよくわかっていると思います。今回の本は、狩猟界の入り口近辺の話を書かせていただきましたので、『狩猟界ってこんなものか』と少しでも理解していただけるとうれしいです」
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