渋谷の中心を流れる「渋谷川」を知っていますか? 今昔の変遷がわかる写真展
東京・渋谷の中心部を流れる渋谷川。2018年に沿岸に複合商業施設「渋谷ストリーム」や、恵比寿方面への遊歩道が整備され、改めてこの小さな川に注目が集まっています。この渋谷川の昔と今の姿を見比べる写真展が、東京・渋谷の白根記念渋谷区郷土博物館・文学館で開かれています。
渋谷川は、渋谷駅南側から地下鉄日比谷線の広尾駅南側までを流れる、約2.4キロの短い川。
明治神宮にある「清正の井戸」や、「春の小川はさらさら行くよ」の歌い出しで知られる童謡「春の小川」のモチーフとなった河骨川など、多くの源流や支流を持つ河川です。しかし1964年の東京オリンピックを境に、これらの大部分は暗渠となり、地元でも知る人は多くありませんでした。
写真展は、同館や東京都建設局が所蔵していた昭和初期の写真26点を、現在の写真や地図とともに展示しています。
「ちょうど100年ほど前の昭和初期に大規模な改修工事が実施され、コンクリートの護岸が整備された前後の写真が、まとまって残っていました。平成の終わりの写真と見比べることで、渋谷という街がどれだけ移り変わったかを知っていただければ」(白根記念渋谷区郷土博物館・文学館の田原光泰学芸員)
大型連休も東京を離れられない方は意外と多いのではないでしょうか。連休の合間にひとりでぶらりと博物館を訪ね、見慣れた街の知らなかった姿を再発見するのもよさそうです。
写真展は6月16日まで。月曜休館ですが、5月6日までは開館し、7日(火)休館。入館料100円。開館時間は午前11時から午後5時まで。