コタツを着ながら歩く!? 斬新な「おひとりさま向けコタツ」が発売
秋も深まり冬の足音が聞こえ始めました。冬場にエアコンで暖房を使う人は多いと思いますが、一人暮らしの場合、自分だけのために部屋全体を暖めるのは、電気代がもったいないと感じる人もいるのではないでしょうか。そんな人に向けて作られた暖房器具が発売されました。
家電製品の製造などを手がけるサンコー株式会社(東京都千代田区)が10月10日に発売した「着るお一人様用こたつ」です。寝袋のような形状になっており、下半身からお腹まわりまでをすっぽりと覆います。ソファや椅子に座ったまま使用できるほか、着たまま歩くこともできるそうです。
体だけを暖めるので頭はスッキリ
商品には、冷えを感じやすい足元とお腹付近の部分にヒーターを内蔵。手元にあるコントローラーで、35~60度の間で温度を調節することができます。また、消し忘れ防止のためのオフタイマー機能もあります。
暖房で部屋全体を暖めると、頭がぼうっとしてしまうことがあります。しかし、同商品は体だけを暖めるので、頭はスッキリして、仕事などの作業もはかどるということです。電気代も「1時間あたり約0.9円」とのこと。節約にもなりそうです。
また、足底の部分は開いて足を出せるようになっており、着たまま歩くこともできます。自宅のどこにいても「暖かさ」を感じることが可能です。
「おひとりさま向けの商品を展開していく」
「着るこたつ」を発売した狙いについて、同社広報のえき晋介さんは次のように語ります。
「近年、ソファやテーブルを置いた西洋式の部屋になり、なかなかコタツを置くことができなくなりました。そこで、ソファやテーブルでもでも使えるこたつを開発しました。一度使うとホカホカと暖かく最高です」
また、おひとりさま向けの商品の開発については、今後も力を入れていきたいと意気込みます。
「最近はおひとりさま向けの炊飯器や洗濯機の売り上げが好調で、需要を感じています。今後もキッチングッズや生活用品などのおひとりさま向けの商品開発を行っていこうと考えています」