おひとりさまのクリスマス! 恋人いなくても楽しめる方法、伝授します
おひとりさまのクリスマスーー。11月20日発売の月刊誌『東京ウォーカー』12月号(KADOKAWA)がそんな特集をしています。「恋人や家族と過ごすクリスマスなんて、普通すぎておもしろみに欠ける」としながら、ひとり映画祭やグランピングなど、おひとりさまでのクリスマスの過ごし方を提案しています。
おひとりさま向けに大幅リニューアル
1990年創刊の同誌は、これまで東京を基点にした遊び場やデートスポットなどを紹介。主に友人や恋人、家族が楽しい時間を過ごすのに役立つ情報を提供してきました。
しかし、今年の11月号(10月20日発売)から「おひとりさま向け」の情報誌に大幅リニューアル。「ひとりで楽しめる」サービスやスポットに焦点を当てることにしました。リア充からソロ充へ。そんなコンセプトの変化を感じます。
加藤玲奈編集長は、DANROの取材に対して、リニューアルした狙いを次のように語っています。
「従来の『東京ウォーカー』は読者層があまり明確でないと感じたので、もっと実際に読者像をリアルにイメージしたいと思いました。東京都の30代未婚率は男女ともに全国1位です。未婚の男女が増えていて、独身でいることを謳歌している人が多いと感じ、 そういう人々を全力で応援する雑誌にリニューアルしました」
リニューアルした11月号では、回転寿司店や焼肉店の特集をしていますが、「ひとりでの入りやすさ」などについても触れられています。そして、本日発売した12月号でも、さまざまなおひとりさま向けの情報を掲載しています。
「ひとり映画祭」で聖なる夜を満喫
12月号では、冬の一大イベントであるクリスマスについて、おひとりさまの過ごし方を提案しています。
「おひとりさまの聖なる夜が寂しいなんて嘆くのは今や時代遅れ」だとして、たとえば、ひとり映画祭を提案。クリスマスツリーなどを用意して、ムードを高めながら、ひとりで聖なる夜を満喫。「どっぷり浸れるおひとりムービー」として、『キャロル』や『ホリデイ』といった作品が紹介されています。
加藤編集長の一押しの記事は、「3分でざっと片付く部屋作り」。片付いていない家に知人が急に来ることになって、慌てたことはないでしょうか? そんな時のための片付け方を紹介しています。たとえば、食べ残しはトレーに載せて、ベランダに置いておくといいのだとか。
「ゲラをチェックしている段階からも声を上げて笑ってしまうほど、おもしろくておすすめです。 要はひとりぐらしの部屋の片付け方なのですが、 『この手があったか~!』という意外性しかない方法ばかりでした。気持ちよくばっさばっさと片付ける方法が載っています。 よい意味で違和感のあるイラストにも注目してほしいです」(加藤編集長)
ほかにも、ひとり暮らしにぴったりの料理のレシピやひとり焼肉店「焼肉ライク」に行ったレポート記事などが掲載されています。
「おひとりさま向けの反響は大きい」
東京ウォーカー編集部は昨年12月にムック本『おひとりさま専用Walker』を出版し、大きな注目を集めました。今回のリニューアルも、それがきっかけだといいます。加藤編集長は「おひとりさま」向けのコンテンツは反響が大きいと語ります。
「私の個人ツイッターから記事を発信したのですが、 そのつぶやきへのリツイート、いいね!、リプライがとても共感に溢れたものでした。また、何人もの知人・友人から 『まさに私のための雑誌!』というようなメッセージをもらって、『これは確実に届けたい人に届くはず』と自信を持ちました」
そして、読者に向けて次のように語っています。
「型にはめず、パターンを決めず、どんどん変化を繰り返していくつもりです。シングル男女はもちろんのこと、上京したてのひとり暮らしの人や、結婚していても精神的独身の方にも、ぜひ読んでほしいと思っています」