背中にクリームが塗れない! ひとり暮らしの「困った」をどうにかしたい
ひとり暮らしをしていると、お風呂に何時に入ろうが、ご飯をいつ食べようが、誰にも何も言われません。テレビのチャンネル争いも関係なくて、気ままですよね。でも、楽しいことだけではなくて、困ったこともあります。
お風呂の入ると肌がかゆい!
私(54歳・女性)は、関西地方に住むフリーライター。独身で、大型犬と一緒に賃貸の戸建て住宅に暮らしています(2019年2月時点)。仕事で医療やヘルスケア、美容関係の取材をすることも多いのですが、ときには自分の悩みをテーマに企画することもあります。職権乱用というか、ちょっとお得な特典というところです。
それはさておき、冬になると、芯から凍えた体を温めようと、熱い湯船に入りたくなりませんか。私の場合、設定温度は43度、やや高めです。忙しい毎日のなかの至福のとき。好きな入浴剤を入れて、執筆からもメールやスマホからも解放されるひとときです。
ところが、いつのころからか、冬に限って湯船に入ると肌がかゆい。すねのあたりや背中がかゆくて、ついつい引っ掻いてしまうのです。ときには、かさぶたになってしまうことも。「これはなんなのだろう」と思いつつ、病院に行くほどひどくもないし、いつのまにか治まるので、そのままにしていました。
冬の乾燥肌によるかゆみ
今年の冬も、なぜか背中がかゆい。「そうだ、取材しよう!」と思い立ち、某大学病院皮膚科の名誉教授なる先生に話を聞いてみました。患者としては病院に行くほどでもないと思いながら、ライターの特典で高名な先生に取材することにしたのです。
先生いわく、寒いときにお風呂に入って肌がかゆくなるのは、冬の乾燥肌が原因とのこと。
「お湯の熱で血管が拡張して、神経が刺激され、かゆみが起こるのです。そこで、皮膚に赤みや発疹が出たら温熱じんましん、かゆいだけなら乾燥肌が原因です」
乾燥肌の場合、かゆみを起こさないポイントは、主に次の3つです。
(1)石鹸を使って、全身をごしごしこすって洗わない。背中やお腹は週に1、2回くらい洗うだけでいい。汚れは皮膚膜の上につくだけなので、シャワーでお湯をかければ落ちる。
(2)皮膚表面の油が溶け出すので、熱いお風呂に長く浸かりすぎない。
(3)入浴後、10分以内に保湿剤のクリームを全身に塗る。
ひとり暮らしならではの悩み
先生のアドバイスを聞きながら、私はふと気づきました。
「先生、私はひとり暮らしなので、背中にクリームを塗れないんです」
「ひとりなの? それでも塗らないと仕方がないよ・・・」
「そんなあ~」
背中にクリームを塗ろうとしても、自分ひとりだと、背中全体に手が届きません。そのため、きれいに保湿剤を塗れないのです。
そりゃあ、料理用のヘラなどを使えば塗れるかもしれませんが、やっぱり気分が乗らないですよね。どうせケアするなら、カラフルなグッズなんぞ使って楽しくケアしたいものです。
クリームよりも困るのが、背中に湿布を貼りたいときです。肩であれば、湿布がクシャッとなってもなんとか貼れます。しかし、肩こりの原因になる肩甲骨の付近、僧帽筋(そうぼうきん)の上に貼るのは、ひとりでは無理です。
最近の湿布は、薄いシートを左右に引っ張るようにして貼るタイプのものが多いですが、背中の肩甲骨のあたりは手を自在に動かせる位置ではないので、到底貼ることができません。湿布ではなく塗り薬で対処するという方法も考えられますが、これもボディクリームと同じく、うまく手が届かないのです。
ささいなことかもしれませんが、ひとり暮らしならではのちょっとした困りごとを解決してくれる商品が発売されるといいですね。