世界に一つだけの「陶片ピアス」〝おみみあい〟でマッチング 佐賀県が企画

陶片を使ったピアス(東京・渋谷区宇田川町)
陶片を使ったピアス(東京・渋谷区宇田川町)

有田焼や伊万里焼など、全国的にも有名な窯元が数多くある佐賀県が、焼き物の陶片を使ったピアスの販売を始めました。2019年12月5日、東京・渋谷でオープニングイベントがあり、お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつさんらが自分の耳の形にあったピアスを選んで「試着」しました。県は「陶片は一つ一つ形が違います。一人ひとりの耳の形にあった、世界に一つだけのピアスを見つけて欲しい」と呼びかけています。(取材・上山崎雅泰)

県は、特産品などの知名度アップを目指す情報発信プロジェクト「サガプライズ!」を実施しており、今回はその一環です。佐賀県は2016年に「肥前やきもの圏」として日本遺産に認定された地域で、焼き物文化を都会の若い人にも身近なものに感じて欲しい、と企画しました。窯元がある唐津、伊万里、武雄、嬉野の4市と有田町が17年にカジュアルブランド「HIZEN5」を立ち上げ、陶片ピアスなどのアクセサリーの製作をしています。

窯元や形、大きさを「おみみあい」で提案

専用ブースで自分の耳を撮影しマッチングする

陶片ピアスは、今月7日までの限定で、渋谷区宇田川町の「OPENBASE SHIBUYA 」で販売されます。購入希望者は、まず専用のブースに入り、自分の片方の耳を撮影してスキャン。簡単なアンケートに答えると、撮影した耳の大きさや形などの情報や趣向をもとに、自分に合う焼き物の産地とピアスの形、サイズをマッチングで提案してくれます。

提案されるのは窯元、形、大きさの3項目。窯元は肥前吉田焼、有田焼、武雄焼、伊万里・鍋島焼、唐津焼の5種類。形はスクエア、ロングトライアングル、ペンタゴン、トライアングルの4種類。さらにサイズは大きめ、小さめの2種類です。陶片ピアスは同じ柄、形が存在しない一点モノです。

このマッチングについて、県はお見合いならぬ〝おみみあい〟と表現しています。「1万個を超える陶片の中から製作される。自分に相性ぴったりの世界に一つだけの運命のピアスと出会えるチャンスです」と話しています。

マッチング体験は無料です。陶片ピアスは2個1セットで1000円(税込み)。「HIZEN5」のインスタグラムをフォローして投稿すれば、その場で500円引きで購入できるそうです。

陶片なので、左右の形や大きさも違う

この日あったイベントには、メイプル超合金とファッションモデルのNikiさんが登場。安藤さんとNikiさんが、実際にマッチング診断をして、提案された陶片ピアスを耳に付けました。

安藤さんは「陶器のピアスは新鮮だし、周りの目を引きます。付け心地も良くて、日本の方だけではなく、外国の方も似合うはずです」。Nikiさんは「耳の形を写真に撮られたのは初めての経験。あなたのためのピアスが見つかるはず。ぜひ試して欲しい」と話していました。

耳に付けた陶片ピアスを触って感想について聞かれる安藤なつさん(中央)。左はNikiさん

販売スペースには早速、多くの来場者が訪れて「おみみあい」を体験。「唐津焼、トライアングル、大きめ」の診断を受け、お気に入りを探していた練馬区の看護師、河瀬仁美さん(32)は「陶器を身につけるというアイデアは面白い。オリジナルな一点モノなので、プライベートで出かける時とかには付けてみたい」と話していました。

お気に入りの陶片ピアスを探す来場者

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