「独学の心細さ」解消する新サービス…エンジニアが「プログラミング学習法」をLINEでアドバイス
ひとりで何かを学びたいけれど、どの教材を選んだらいいのかわからないーー。そうした悩みを解決するべく登場したのが「学習コンシェルジュ」という支援サービスです。LINEのチャットで相談ができ、目標達成までをサポートしてもらえるといいます。
手がけているのは、スタートアップ企業のnoFRAME schools。2018年11月にベータ(試用)版をリリースしました。現在はプログラミング学習のサポートをしていますが、今後は語学や資格試験の勉強への対応も検討しているそうです。同社代表の渋川駿伍さん(20)は「独学の心細さを解決したい」と話します。
現役エンジニアがチャットで「学習相談」に応じる
このサービスでは、月額1980円でプログラミングなどの学習の相談ができます。世の中にあるたくさんの学習コンテンツの中から、その人の目標にあった最適の教材を提案し、毎日の勉強を見守るといいます。
現在はHTMLやCSS、JavaScriptなどプログラミング学習をサポートしています。チャットで応対するのは、同社と契約している現役エンジニアです。学習のゴールや目標達成の期間、かけられる費用などについてLINEで伝えると、自分だけの「学習ロードマップ」を作成してくれるそうです。将来はAIによるチャットボットで自動応答するシステムも検討しているといいます。
「学習するプロセスを個別最適化」
代表の渋川さん自身、MIT(マサチューセッツ工科大学)のオンラインコースで学んでおり、オンラインで学ぶのが大好きとのこと。しかし、教材が大量にあるため、どれを選ぶべきか悩んでしまうことがあったそうです。そうした課題を解決し、誰もが自分にあった学習を進められるようにするため、自ら会社を設立して起業しました。
「これから先、未来の学び方を予想してみたとき、一人ひとりの幸せの定義がどんどん多様化していくにつれて、その学習するプロセスも領域も、個別最適化していくでしょう。 そう遠くない、未来の当たり前の学び方を想像したとき、今よりもっとスマートに変えられる部分があると思い、起業にいたりました」(渋川さん)
2018年9月にはプログラミング学習の学習履歴を共有し合うサービス「LADDER(ラダー)」のベータ(試用)版をリリースしました。LADDERとは、英語で「はしご」という意味。「勉強版のクックパッド」のようなサービスで、ユーザーが「学習の山」を登る手助けをします。
そのときのユーザーから「独学が心細い」という声があったため、「学習コンシェルジュ」を始めることになりました。「LADDER」で得たデータを「学習コンシェルジュ」に生かしながら、サービスを充実させていく予定です。渋川さんは「ひとりで勉強をしている人」はぜひ使ってほしいといいます。
「もし今、あなたがひとりで学習していて、少しでも心細いと思ったら、『学習コンシェルジュ』に相談してみてほしいです。 私たちは、みなさま一人一人の目標に合わせてカリキュラムを提案し、そこから日々の学習をモチベートして目標達成までの道のりを伴走していきます。独学でもスクールでもない、第3の学び方として、この『学習コンシェルジュ』を提案します」(渋川さん)