「台湾対抗文化」への関心が中国語学習のきっかけだった(僕の中国語独学記 9)

2021年11月29日、つまり、今日、僕の初めての単著である『台湾対抗文化紀行』(晶文社)が発売される。
内容は、台湾の対抗文化(カウンターカルチャー)をめぐって、僕が見聞したことをつづった紀行記だ。
最初はあまり乗り気でなかった台湾旅行にしぶしぶ行ったところ、見事にハマってしまい、2011年から2019年までの8年間に、約20回も台湾に渡航することになった。
その中で、カウンターカルチャーやDIY、オルタナティブシーン、なんかぶっ飛んでて面白い人などを取材し、これからの生き方や働き方を模索すると同時に、外側から輪郭をなぞるように、日本という国をあらためて自分のなかで規定していった――。
この本の取材をするなかで、はじめは通訳を使っていたのだが、うまく意思疎通ができないことにストレスを感じ、自分が中国語を話せたらどれだけいいだろう!と思ったのが、僕が中国語を独学する直接のきっかけである。
つまり、この連載「僕の中国語独学記」の生みの親が<台湾対抗文化紀行>なのである。
なのに……取材が終わり執筆作業に入ると、今度は日本語と格闘しなければならない。そんな苦しい言い訳を頼りに、僕は中国語の勉強をサボってしまった(懺悔)。
いいところまでいっていた中国語の理解も、今は初心者レベルまで落ちてしまった。中国語の学習もストップしてしまい、この連載が書けなくなってしまったのである!
ここ数ヶ月の休載はそのためだ。楽しみにしてくださっていた読者さまがもしいたとしたら、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
神田桂一、中国語勉強をイチからやり直します!宣言します!
前まで習っていた先生が忙しくなってしまったので、直接習うか、オンラインにするか、マン・ツー・マン指導にするか、次回からみなさんと一緒に考えていけたらと思います(って、読者さまは僕の心の動きを画面の前で見つめるだけですが……)。
僕が今覚えている中国語は、
「今天晚上你有空嗎?(今晩空いてる?)」
「一起去吃飯吧!(一緒にメシ行かない?)」
この2つだけです。これじゃただのナンパ野郎です。
ただ普通の会話がしたいだけなんです。みなさん、応援よろしくお願いいたします。
失敗に寛容な日本であってほしい。神田からのお願いです。
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