11月11日は「ひとり旅の日」 旅行会社が「ひとり参加型ツアー」を実施

ひとり参加型のツアーを積極的に企画・販売している旅行会社・クラブツーリズムは、ひとりを表す数字の「1」が集まる11月11日を「ひとり旅の日」と定め、日本記念日協会に登録しました。その記念企画として、同日に「ひとり旅の日」イベントを開催。女性のひとり旅に役立つ情報をまとめた『今日もどこかでひとりっぷ』(集英社)の著者・福井由美子さんの講演会などを実施します。
「ひとり向けツアー」参加者、20年で大幅増加
クラブツーリズムは、ひとり参加型のツアーを「ひとり旅」と呼び、1997年から販売しています。
純粋な個人旅行では、交通や宿の手配に手間がかかったり、寂しさを感じたりする一方で、家族や友人と行くグループ旅行では、行き先や予算を自分の都合だけで決められず、日程調整に苦労するーー。そんな悩みを解消する狙いが、ひとり参加型のツアーにはあります。
同社でひとり参加型ツアーの担当をする藤田健介さんは「個人旅行と団体旅行のいいところ取り」だと説明します。
ひとり参加型のツアーを発売して21年。初年度は約2000人だった参加者が、2017年度は約5万2000人まで拡大しました。参加者の世代は50〜70代のシニア層が多く、男女比は3:7程度で女性のほうが多いそうです。
特に女性限定の旅は「より気兼ねなく参加できる」と人気を集めています。そのほか、高級旅館や温泉宿に宿泊するツアーも人気。「自分へのご褒美」として、宿でひとりゆっくり、豊かな時間を過ごすことが好まれているといいます。
人気の背景として、藤田さんは「近年、ひとりで行動することの抵抗がなくなってきたため」と語ります。また、SNSで写真や動画をアップすることが多くなり、ひとりで参加しながらも、自分が体験したことを周りの人とシェアしたい人が増えているとのことです。

ワンコイン・バスツアーも実施
今回、クラブツーリズムは「ひとり旅の日」の登録に合わせて、「ひとり参加限定」の特別企画ツアーを実施。鹿児島県・指宿温泉の砂むし体験ツアーや四国のトロッコ列車の乗り比べツアーなどを販売します。
11月11日のイベントでは、『今日もどこかでひとりっぷ』著者の福井由美子さんの講演会のほか、ひとり参加型ツアーの未経験者のために、東京都内をめぐるバスツアー(参加費500円)などが実施されます。
この「ワンコイン・バスツアー」について、クラブツーリズムの藤田さんは、「1時間半のツアーで、実際の雰囲気を体験できます。『ひとり旅』ツアーに興味はあるけれど、なかなか一歩を踏み出せない。そんな方にぜひ来てもらえたらと思います」と話しています。
この記事をシェアする
「ひとり旅」の記事

スプリングスティーンの手は分厚くて温かかった(渡米ライブ紀行 4)

ライブ会場に入れない!? 想定外のトラブルに戸惑う(渡米ライブ紀行 3)

70代とは思えないパワフルな姿に圧倒された(渡米ライブ紀行 2)

想い焦がれたミュージシャンを観るためアメリカへ(渡米ライブ紀行 1)

目的は「東北を走ること」 無計画の3泊4日ソロツーリング

茶道に恋した旅人(AIショートノベル 1)

AIが「ひとり旅」のエッセイを書いたら?

福島の「原子力災害伝承館」その周りには「なんでもない土地」が広がっていた

その島の空気ごと持ち帰ってほしい 「離島の本屋」をめぐる旅の魅力
