AIが「ひとり旅」のエッセイを書いたら?

画像生成AIで作成した「ひとり旅」のイラスト

11月末にリリースされるやいなや、インターネットで大きな反響を巻き起こしているAIチャットツール「ChatGPT」。

なんでもいいので何か質問を入力すると、AIがすぐさま「自然な」回答をしてくれる。その回答の精度と「人間らしさ」が抜群のため、多くのネットユーザーが「これはすごい!」と興奮しています。

こんなに優秀ならば、DANROのエッセイもChatGPTに書いてもらえるかもしれない。そう考えて、「ひとり旅」についてのエッセイを依頼してみました。

「Write an essay about solo travel, please.(ひとり旅についてのエッセイを書いてください)」

そう英語で依頼すると、ChatGPTはたちどころに英文を書いてくれました。さらに、その翻訳をChatGPTに依頼し、返ってきたのが次の文章です。

文章の「見出し」も、ChatGPTに自分で考えてもらいました。

ひとり旅という冒険:自由と自己成長を手に入れる旅

旅行を一人ですることは、報われるばかりか、豊かな経験になることができます。自分の居心地の良い場所を離れ、新しい方法で自分を挑戦することができます。自分一人だと、自分の資源や問題解決能力に頼ることが強制されるため、個人的な成長や自己発見につながります。

一人旅行の最大のメリットは、自由と柔軟性を提供することです。一人で旅行すると、誰かの別のスケジュールや計画に縛られません。自分が望む時に何時にでも起きて、自分が望む場所に行って、自分が望むことをしてもかまいません。これにより、旅行を本当に自分自身のものにし、自分の個人的な興味や好みに合わせることができます。

一人旅行の別の利点は、自己反省の機会を提供することです。自分一人だと、考える時間や経験を処理する時間がもっと多くあります。他の人たちに囲まれていないときに、自分の人生、目標、人間関係について考えることができます。これにより、そうでない場合には得られない個人的な洞察や成長が得られます。

さらに、一人旅行は新しい人と繋がるための素晴らしい方法です。自分一人だと、地元の人や他の旅行者との発言がより積極的になります。これにより、他の人と一緒に旅行していない場合には得られない友情や経験が得られます。

もちろん、一人旅行には挑戦があります。最大の挑戦は孤独の恐れです。自分一人だと、経験を共有する人も、困難な状況で頼る人もいません。これは時に圧倒的に感じられますので、こうした瞬間に備えておき、対処戦略を持っておくことが重要です。

別の挑戦は、安全をより用心深くする必要があることです。自分一人だと、自分の安全と健康に責任があります。そのため、周りを注意したり、潜在的に危険な状況に身を置かないような余分な注意を払う必要があります。

こうした挑戦にもかかわらず、一人旅行は本当に報われる経験です。新しい場所を発見したり、新しいことを学ぶことができ、個人として成長することができます。自分の居心地の良い場所を離れたり、人生を反省することを望むのか、新しい人と出会うことを望むのかに関わらず、一人旅行は少なくとも一度は試すべき冒険です。

いかがでしょう?

エッセイというよりは、小論文といった方が適切な感じの硬質な文章で、面白いかどうかといえば微妙かもしれませんが、主張として筋が通っている。多くの人がおおむね同意できる内容なのではないでしょうか。

ちなみに、最初に英文で書き、それを日本語に翻訳するという2段階で依頼したのは、いきなり日本語で依頼すると、途中で文章が途切れてしまうからです。日本語の場合、回答の文字数に限界があるのかもしれません。

実際にChatGPTにどんな風に「執筆」を依頼して、どんな風に回答が返ってきたのか。それは、動画を見てもらった方がわかりやすいでしょう。

ChatGPTの「執筆」の様子をレコーディングした動画を以下に貼っておきますので、ご覧ください。

ChatGPTの「執筆」の様子(英語編)

あわせて、日本語で依頼したバージョンも貼っておきます。

こちらの方が、おそらく意味が理解しやすいでしょうから、ChatGPTの能力を感じやすいかもしれません。ただ、前述したように、日本語の場合は文章が途中で止まってしまいます。

ChatGPTの「執筆」の様子(日本語編)

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亀松太郎 (かめまつ・たろう)

DANROの初代&3代目編集長。大学卒業後、朝日新聞記者になるも、組織になじめず3年で退社。小さなIT企業や法律事務所を経て、ネットメディアへ。ニコニコ動画や弁護士ドットコムでニュースの編集長を務めた後、20年ぶりに古巣に戻り、2018年〜2019年にDANRO編集長を務めた。そして、2020年10月、朝日新聞社からDANROを買い取り、再び編集長に。最近の趣味は100均ショップでDIYグッズをチェックすること。

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