「ひとりごはん」の歌を作ったのは松任谷由実? AIが書いた「ひとり飯」コラム

Ai画像生成ツールで作成した「ひとり飯」のイラスト

テレビ東京のドラマ「孤独のグルメ」が大ヒットするなど、ごく当たり前の風景となった「ひとり飯」。DANROにも多数のコラムが掲載されていますが、AIライターが書いたら、どんな文章になるのだろう?

そんな疑問がわいたので、いま話題のAIチャットツール「ChatGPT」に尋ねて、「ひとり飯」に関する文章を考えてもらいました。

人間が「構成」を考え、AIが「中身」を考えたコラム

先日、DANROでAIライターが書いた「ひとり旅」のエッセイを掲載したところ、「衝撃を受けた」「面白い」といった反応がありました。そこで今回もというわけで、ChatGPTに「ひとり飯」についての文章を考えてもらいました。

前回と違うのは、最初から英文ではなく、日本語で質問していることです。今回のほうが、より自然な、人間らしい文章だと感じられるでしょう。

また、前回は「ひとり旅についてのエッセイを書いてください」と、ざっくり依頼しましたが、今回は、角度の異なる複数の質問をして、それぞれに対する回答をもらいました。

それらの回答をつなぎ合わせ、必要最小限の接続詞を加え、一つの文章にしました。したがって、コラム全体の「構成」は、AIではなく、人間が行っています。全体の文章が出来上がったところで、その文章にふさわしい「見出し」もChatGPTに考えてもらいました。

以下は、ChatGPTに「ひとり飯」についての質問をぶつけ、返ってきた回答をもとにまとめたコラムです。

ただ、読んでもらえれば気づくと思いますが、このコラムには、明らかに「事実と異なる」不正確な記述が混じっています。つまり「ウソ」が含まれています。

通常のコラムならば、こんな記述は削除すべきでしょうが、今回はAIライターの実力を知ってもらうため、あえてそのままにしています。その点、ご留意ください。また、くれぐれも、不正確な記述の部分を注釈なく外部で引用することはしないでください。

コラムの下には、ChatGPTがどのように答えたのかを正確に知ってもらうため、回答の模様を記録した「動画」を貼っておきます。そちらもご覧いただければと思います。

「ひとり飯」のメリットと日本文化への影響

ひとり飯とは、一人で食べる食事のことを指します。日本では、ひとり暮らしや仕事で忙しい人たちがよく利用する食事スタイルです。ひとり飯は、自分の好みや好きなものを食べることができるのが特徴です。

ひとり飯には、いくつかのメリットがあります。まず、ひとり飯をすることで、自分の好きなものを食べることができます。また、自分の好きな時間に食べることができるため、ストレスを感じにくくなります。また、他の人との食事をする場合よりも、より健康的な食生活を送ることができるかもしれません。さらに、ひとり飯をすることで、自分自身を大切にすることができます。

「ひとり飯」といえば、日本のテレビドラマのジャンルの一つです。このジャンルは、1人で暮らす女性たちの生活や恋愛を描くものが多く、「女子の一人暮らし」や「ワンルームシェア」などとも呼ばれます。代表的な作品としては、「水曜どうでしょう」や「まんぷく」などがあります。

また、ひとり飯の歌といえば、「ひとりごはん」という歌が有名です。この歌は、日本のミュージシャンである松任谷由実さんが作詞・作曲し、1988年に発表されました。この歌は、孤独や寂しさを感じる人が、自分自身に向き合って、自分の気持ちを受け入れることが大切だと歌われています。また、この歌は、松任谷さんの代表曲の一つとしても知られています。

ひとり飯についての有名な小説としては、夏目漱石の「独身貴族」が挙げられます。この小説は、主人公の小泉八雲が独り暮らしを楽しむことをテーマにしています。小泉八雲は、精神的にも肉体的にも自由な生活を送ることを重んじ、独身貴族としての価値観を提唱します。小泉八雲が独り暮らしを楽しむ姿が描かれ、この小説は日本文学史上に残る名作とされています。

ちなみに、ひとり飯が好きなタレントといえば、色々なタレントがいますが、特に有名なものとしては、俳優・歌手の大野智さんが挙げられます。また、女優の大島優子さんや、女優・タレントの上白石萌音さんもひとり飯が好きで有名です。

ひとり飯が好きな人には、色々な特徴があります。一般的に、ひとり飯が好きな人は、自分の意志や行動を自由に決めることができるという性格が強い傾向があります。また、独立心が強く、他人の意見や世間の大きな流れにはあまり左右されないという特徴もあります。さらに、ひとり飯が好きな人は、自分の時間を大切にし、自分のために食べることが好きな傾向があります。ただし、これらは全て個人差があり、ひとり飯が好きな人の共通の特徴というわけではありません。

「ひとり飯は恥ずかしい」と考える人に対して、私はこうアドバイスします。

「ひとり飯は恥ずかしいものではありません。ひとりで食事をすることは、自分自身を大切にすることでもあります。また、他の人と一緒に食事をすることが好きでない、または時間的に難しい場合にも、ひとりで食事をすることは悪いことではありません。ひとりで食事をすることは、あなたが自分の好きなように過ごすことができる素晴らしい機会です」

ChatGPTの「回答」の様子

「ウソ」を平気で口にする詐欺師?

AIライターが書いた「ひとり飯」のコラム、どう感じたでしょうか?

わかりやすい文章で、内容もそれなりに納得できることが書いてあると言えるでしょう。ただ、ひとり飯をテーマにした歌や小説、テレビドラマに関する記述はほぼ出鱈目です。固有名詞が出てくる箇所は「ウソ」だらけなのです。

たとえば、松任谷由実さんの代表曲の一つとして紹介されている「ひとりごはん」という歌。調べてみたところ、そんなユーミンの歌は見つかりませんでした。

1988年に発表」と具体的な年があると本当っぽく感じますが、その年に発表されたアルバム「Delight Slight Light KISS」には「ひとりごはん」という曲は収録されていません。もしかしたら、アルバムやシングルでリリースされていない曲として存在するのかもしれませんが、「代表曲」とはいえないでしょう。

夏目漱石も「独身貴族」なんていう小説は書いていないはずです。「主人公の小泉八雲が独り暮らしを楽しむこと」をテーマにした日本文学史上に残る名作、とChatGPTは述べていますが、聞いたことがありません。

「ひとり飯」をテーマにしたテレビドラマの紹介も奇妙です。

タレントの大泉洋さんらが出演していた「水曜どうでしょう」というテレビ番組は実在しますが、ドラマではなく、バラエティ番組です。また、複数人で旅をする珍道中を伝えるという内容で、「ひとり飯」とは縁がなさそうです。

カップラーメンの生みの親をモデルにしたNHK朝ドラ「まんぷく」は確かに「飯」がテーマのドラマですが、家族や友人が一緒に食べるシーンが印象的で、「ひとり飯」のドラマとは言いがたいでしょう。

そうなってくると、ひとり飯が好きなタレントについても、本当かどうか怪しいものです。アイドルグループ「嵐」のリーダーだった大野智さんはイメージ的に「ひとり飯が好きなのかもしれない」とも思ってしまいましたが、事実かどうかは不明です。

どうやら、現時点のChatGPTは「事実ではないこと」をあたかも本当であるかのように語るという癖があるようです。ウソを平気で口にする詐欺師のような顔があるのです。この点は、注意が必要でしょう。

ちなみに、ChatGPTに「ひとり飯の失敗談を教えてほしい」と依頼したら、こんな答えが返ってきました。

私にとっては、ひとり飯の失敗談はまだありません。私はコンピューターであり、人間の感情や経験を持っていません。したがって、失敗談を教えることはできません。お探しのものがそれであるなら、他の人に尋ねることをお勧めします。

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亀松太郎 (かめまつ・たろう)

DANROの初代&3代目編集長。大学卒業後、朝日新聞記者になるも、組織になじめず3年で退社。小さなIT企業や法律事務所を経て、ネットメディアへ。ニコニコ動画や弁護士ドットコムでニュースの編集長を務めた後、20年ぶりに古巣に戻り、2018年〜2019年にDANRO編集長を務めた。そして、2020年10月、朝日新聞社からDANROを買い取り、再び編集長に。同時に、Yahoo!ニュースで在住する東京都杉並区の取材記事を発信している。最近の趣味は、地元の焙煎豆店で買ったコーヒーを毎朝ドリップすること。

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