70代とは思えないパワフルな姿に圧倒された(渡米ライブ紀行 2)

2016年以来となるスプリングスティーンのライブ!

2023年9月1日(現地時間)。いよいよ今夜、スプリングスティーンのライブに参戦である。開始時間は夜8時なので、昼間はニューヨークを観光することにした。

Uberで車をホテルに呼び出して、マンハッタンに向かい、ワールドトレードセンター(WTC)でクルマを降りた。おれは1996年にアメリカを1か月ほど旅している。その際、ニューヨークにも数日滞在し、10ドルほど支払ってWTCの展望台に上った。この場所に来るのはそのとき以来となる。

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かつてビルがあった場所は、今は巨大なモニュメントになっている。モニュメントの周囲にはテロの犠牲者の名前が刻まれていて、日本人の名前もあった
WTCを見た後は地下鉄に乗って、マンハッタンの中心のタイムズスクエアにも足を伸ばした。かつては日本企業の広告も見られたが、今回は見当たらなかった

ニューヨーク観光を終えて一旦ホテルに戻り、ライブ会場へと向かう。ホテルから会場そばの大型ショッピングモールまで、無料のシャトルバスが出ているので、それに乗った。

会場となるメットライフスタジアムは、NFLのニューヨークジャイアンツのホームグラウンドだ。スタジアムの前で、SNSのスプリングスティーンファンコミュニティで知り合った日本人のOさんとIさんと合流する。この日はそれぞれ異なる席を予約していたが、3日の公演は3人ともGA席を取っていた。

3日のライブは最前列で一緒に観ようと約束し、それぞれの席へと向かった。

圧巻の3時間!70すぎとは思えないパワフルな姿

あたりが暗くなり始めたころ、入場ゲートがようやく開く。指定の席はステージに向かって少し右側、2階席の最後方だった。ステージから距離こそあるものの視界は良好だ。大型モニターも設置されているので、スプリングスティーンの姿も大きくみられる。

おれの右隣は女性2人組で、左隣はわりと若そうな男女2人組だった。場内の売店でビールを購入し、ライブが始まるのを待つ。ちなみに売店は完全キャッシュレスで、ビールの値段はかなり高かった。

公演前の会場内。ステージからは遠いが、大型モニターでスプリングスティーンやバンドメンバーの姿を映し出してくれる

午後8時、バンドのメンバーたちが続々とステージに上がってくる。そして最後にスプリングスティーンが登場する。会場のいたるところから、まるで地鳴りのような歓声が響き渡る。スプリングスティーンはほんの少しだけ言葉を発すると、すぐにカウントを出して演奏を始めた。

この夜、彼は往年の名曲から最新の曲、そしてカバー曲などを次から次へと繰り出していった。人気の曲が流れると、聴衆もその曲にあわせて歌詞をなぞる。もちろんおれもあやしい発音の英語で歌詞を叫ぶ。左隣の男性は、ノリノリのおれをみて自分もテンションが上がったようで、ライブ中に何度かハイタッチを求めてきた。すぐそばにいたセキュリティスタッフも、タオルを振り回しながら聴衆たちとともに踊っていた。

ライブが始まって2時間を越えると、演奏は中締めとなる。一般的なライブだと、アーティストはここでステージから降りて、しばらく後に再びステージに戻ってくるが、スプリングスティーンとバンドメンバーらは中締めとなってもステージから降りず、すぐにアンコール演奏を開始した。

そして演奏が終わり、スプリングスティーンを中心にバンドメンバーが横一列に並んでお辞儀をし、メンバーがステージから降りて行く。だが、スプリングスティーンだけはステージに残ったままだ。アコースティックギターに持ち替えて、最後の曲を演奏した。

全30曲、時間にしておよそ3時間というショーだった。

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夏目健司 (なつめ・けんじ)

愛知県名古屋市在住のカメラマン兼ライター。バイク、クルマ雑誌の取材を中心に活動中。趣味はバイクやアウトドア。毎年夏にはバイクのキャンプツーリングを楽しんでいる。ケッコン歴無しのアラフィフ男目線(?)で多様なテーマに挑戦中。1971年生まれ。

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