8ページくらいの「うすいビジネス書」だけを集めた同人誌即売会

プレイベントとして開催された「ビズケット0.5」の様子(提供:ビズケット事務局)
プレイベントとして開催された「ビズケット0.5」の様子(提供:ビズケット事務局)

「うすい本」ならぬ「うすいビジネス書」に特化した同人誌即売会が、9月28日に東京・浅草で開かれます。「ビズケット」と名付けられたこのイベントは、個人が製作した8ページ程度のビジネス書を売り買いできる即売会で、試験的に開かれた即売会を除くと今回が初めての開催です。

「ビズケット」には、ウェブサイト「デイリーポータルZ」の運営チームや個人事業主として漫画『ケロロ軍曹』などのグッズを展開する「きういはうす」、そして現役の高校生らがそれぞれの「うすいビジネス書」を出展する予定です。

この同人誌即売会はもともと、ビジネス書の書評サイトを運営する坂本海さんと、コンサルティングなどを行う小田恭央さんが、クラウドファンディングに関するイベントのなかで、事例としてひとつ立ちあげてみようという企画から始まったもの。

ビズケットの主催者のひとりである坂本さんは、ビズケットを企画した理由について「同人誌の市場が漫画から、技術書や文学、情報誌に拡大していることを知り、ビジネス書でも市場を創ることができるのではないか、新しい出版のあり方ができるのではないかと企画しました」と話します。

販売されるビジネス書を「8ページ程度」と規定したことについては、「わかりやすく表現するためには10ページだと多いけれど、6ページだと少ない。表紙を入れて、両面印刷で5枚ぐらいに収まる量が良いのでは、と。出展者のハードルを下げるという目的もあります」と教えてくれました。

出展者募集のために開かれた「0.5」はおおむね好評だったという(提供:ビズケット事務局)

また坂本さんは、イベントの目的を次のように語ります。

「多くの人にとって、同人誌というのはまだまだ知られていません。『コミケ』のイメージが強いため、オタクのものといった印象を持たれています。今回はビジネス書ということで、より広い方々に同人誌の魅力やビジネス書を同人誌にしたらどうなるのかを知ってもらえれば良いなと考えております」

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