1位中国、2位イタリア…「ひとり旅」の海外旅行先ランキングの意外な結果

年末年始の休暇は、ひとりで海外旅行をしようーー。そんな風に考えている人もいるかもしれません。では、ひとり海外旅行で人気の国はどこなのか。旅行会社が調べたところ、日本と最も関係が深いアメリカではなく、国同士の関係は微妙な中国や、距離の遠いヨーロッパの国が上位に入るという意外な結果が出ました。
「ひとり旅の海外旅行先ランキング」を11月30日に発表したのは、旅行会社の阪急交通社。上位にはどんな国がランクインしているのでしょう?
アジアとヨーロッパが人気
同社は、海外ツアーの「おひとりさま」の参加者(2017年8月1日~2018年7月31日に帰着)の数を集計しました。航空券とホテルがセットのフリープラン、もしくはひとり参加型のツアーに参加した人が対象です。

集計の結果、おひとりさまの海外旅行先のトップ3は、1位中国、2位イタリア、3位ドイツとなりました。
一番人気が高かった中国は、日本との時差が1時間であることから、時差ボケに悩まされることもありません。特に北京や上海などの都市部は比較的治安も良く、ひとりで行く人にはおすすめだといいます。上海では、2016年にオープンしたディズニーリゾートが人気です。ひとり客が早くアトラクションに乗ることができる「シングルライダー」というシステムもあります。

2位にはイタリアがランクイン。ピザやパスタなどのイタリア料理が美味しく、明るくフレンドリーな人が多いというイメージがあるためです。また、ローマやミラノの大聖堂など、ひとりで自分のペースでじっくりと見たい観光スポットが多くあります。

3位はドイツです。治安が比較的良いとされているため、はじめて行くヨーロッパひとり旅の行き先になることが多いそうです。ひとり旅をする人の中には、「ブンデスリーガ(ドイツのプロサッカーリーグ)の試合を観てみたい!」「本場のドイツビールを堪能したい!」といった明確な目的がある人がいるといいます。
次いで4位は台湾、5位はスペインという結果となり、アジアとヨーロッパの国が上位にランクインしました。一方、日本にとって最も関係の深い外国といえるアメリカ合衆国は9位。トルコ(7位)やベトナム(8位)よりも低い順位となりました。
「ひとり旅をする人は強い目的意識がある」
阪急交通社の広報担当者は、こうしたランキングの結果を受けて、次のように語っています。
「比較的行きやすいアジアの国が上位を占めると見込んでいたので、ヨーロッパの人気が高い結果が出たのが予想外でした。ひとり旅をする人は『あの場所に行きたい!』という強い目的意識を持った人が多いです。自分の行きたいところに行くためには、時間とお金がかかるヨーロッパでもかまわない。そう考えている人が多いのかもしれません」
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