もし災害にあったら? ひとり暮らし向け「防災の心得」持っておきたい「3つのグッズ」
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災害に対する備えは誰にとっても必要ですが、特に「ひとり暮らし」の人は、自分で自分の身を守らなくてはいけません。しかし防災の準備が大切だとわかっていても、きちんと対策ができていないという人も多いのではないでしょうか?
もしものときのために、どう備えればいいのかーー。災害対策に詳しい日本赤十字社の救護・福祉部(事業局)参事の大西浩子さんに、ひとり暮らしの人向けの「防災の心得」を話してもらいました。
「自助」と「共助」の2つが重要
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ひとり暮らしの人は、どのように災害に備えるべきなのでしょう? 大西さんは「平時の準備が非常に大切だ」と話します。普段から備えておくことで、緊急事態が起こったときも落ち着いて行動することができます。
また、防災について考えるときには、「自助」と「共助」という2つの視点から考えることが重要だと指摘します。自助は、自分の命と健康をきちんと守る知識や能力のことです。共助とは、近隣の人などと助け合うことです。
ひとり暮らし向けの「防災グッズ」
災害時に自分の命と健康を守る。すなわち「自助」のためには、普段から防災グッズをそろえ、救急処置の方法などの知識を身につけておくことが重要です。いくつかある防災グッズのなかで、特にひとり暮らしの人が持っておくといいものを、大西さんに3つ選んでもらいました。
1:非常ライト
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まずは、懐中電灯などの非常ライトです。夜間に突然地震が起こって停電してしまったとき、暗闇の中で行動しなければいけません。そんなときのために、携帯できる非常ライトは不可欠です。スマホのライトも使えますが、電池式の懐中電灯を用意しておくと安心です。普段寝るときも、すぐ手の届く範囲の場所に置いておくといいでしょう。
2:ラジオ
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次に、ラジオです。災害情報はテレビやインターネットで入手できますが、停電してしまえば、テレビが見られなかったり、スマホも充電切れしてしまう恐れがあります。持ち運びのできるラジオがあれば、どこでも災害や避難の情報をチェックできます。電池がなくても利用できる、手動発電式のものがおすすめです。
3:薬
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3つ目は、薬です。日ごろ飲んでいる薬がある人は、すぐに取り出せる場所に保管しておきましょう。病院でもらった薬の名前を控えておくこともポイントです。避難所に医師が来ても、何の薬を飲んでいるかがわからず、薬を処方できないことがあるからです。薬局でもらえる「お薬手帳」を利用するのもいいでしょう。
また、災害時には怪我や病気になる可能性も大きいので、風邪薬や下痢止め、消毒液、包帯などの常備薬セットも備えておきたいところです。
そして、こうした防災グッズを揃えるだけではなく、救急処置などの知識をつけておくことも大事です。傷や骨折の手当てなど基本的な救急法は、講習会に参加するなどして知っておくのが望ましいです。
このような災害のときの「自助」のコツについて、ネットでわかりやすく解説しているのが、日本赤十字社が運営するウェブサイト「WEB CROSS」です。緊急時に人命を救う方法や、健康で安全に暮らすための知識と技術などが動画で紹介されています。時間のあるときに、こうしたサイトをチェックしてみるのもよいでしょう。
ひとり暮らしの人ほど「繋がり」が重要
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さらに「自助」だけでなく「共助」も大切だと、日本赤十字社の大西さんは指摘します。この共助は、ひとり暮らしの人ほど重要だといいます。普段から、隣近所の人とコミュニケーションをしておくことで、いざというときに助け合うことができます。
「地域のつながりはとても重要です。災害のときは、なかなかひとりでは動けないことがあります。近くに声をかけられる人がいると安心です。地震があったときも、隣の人と『大丈夫?』と声をかけあうだけで気持ちが楽になります」(大西さん)
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しかし、マンションやアパートにひとりで住んでいる人は、なかなか近所づきあいができていないことも多いのではないでしょうか? 大西さんはそんな人に向けて、次のようにアドバイスしています。
「たとえば、マンションのエレベーターで一緒になったときに挨拶してみるといいと思います。また、何か地域の催し物があったとき、積極的に参加してみましょう」
大西さんは、こうした「自助」と「共助」の2つの力を意識しながら、ちょっとずつアクションを起こしてみることが大事だといいます。新しい年になったのを機に、改めて災害への備えを意識してみてはどうでしょうか?
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