ひとり焼肉はうまい! カウンター焼肉の「焼肉おおにし」に行ってみた

無性に焼肉を食べたい! でも誰かを誘うのは面倒・・・。そう思うことって、ありませんか? そんな「ひとり焼肉」モードの人にやさしいのが、東京の恵比寿駅前にあるカウンター式の店「焼肉おおにし」です。「カウンター焼肉」を体験しながら、代表の大西淳さん(43)に創業した理由や店のこだわりを聞きました。

大阪・下町の焼肉スタイル

カウンター席で食べる焼肉は、大阪の下町・平野区で育った大西さんにとって、身近な存在だったそうです。「カウンターのある店で、ひとりで焼肉を食べて飲んだりするんです。私は8年前に東京に来たんですが、そんな店がないのが寂しかった。だったら自分自身で作ろうと思ったんです」

大西さんは、アプリ開発やウェブサイト制作などを行う会社の経営者でもあります。カウンター式の焼肉店を2014年に始めたときは「飲食業界は全くの素人だった」といいます。

「周りからは反対されました。『絶対無理だ。カウンターでお客さんが入るわけない』と言われました。焼肉屋さんの本流からすると、ボックス席のほうが回転率がいいそうで。それでも、自分自身がこういうお店で食べたかったんです」

「うちのカウンター焼肉は、バーに似ているかもしれません」。大西さんはそう語ります。カウンター内の店員が、肉の説明をしながら焼き加減をチェックしてくれるため、それがきっかけで会話が生まれることもあるそうです。逆に「一人でいたい」お客さんだと感じると、あまり喋りかけないようにしているといいます。

「カウンター焼肉」を体験

大西さんの話を聞きながら、焼肉を注文してみました。すると、カウンター内の店員さんが肉を切ってくれます。「これも大阪スタイル。切っている姿を見ると臨場感が出ますよね」と大西さん。「これは自分が頼んだメニューかな」とワクワクするお客も多いそう。まるで寿司屋のようです。

まず、大西さんが一番好きだという「赤身肉だけの盛合せ」。牛肉のハラミ、カメノコ、ウチモモなどの部位が盛ってあります。鮮やかな赤色の赤身肉。脂肪分が少なく、カロリーを気にする人には特に人気だといいます。女性の場合はハーフサイズで食べてもちょうどいいほど、多めの分量です。

赤身肉だけの盛合せ

粗塩か薄味のタレとあわせて食べることで、肉そのものの味を楽しめます。「濃いタレでごまかさなくても、上質な肉だと美味しいんです」と大西さん。脂肪分が少なく、何枚でもいけるヘルシーな美味しさでした。

次に注文したのは、大西さんおすすめの「特上ハラミステーキ」。カウンター内から店員さんが焼いてくれます。大ボリュームのハラミの塊がドカンとのせられます。外側に火が通ると、一口サイズにカット。最後に青ネギをのせると出来上がり。まだ赤みがあるくらいで食べるのがいいそうです。

特上ハラミステーキ

タタキのようなレアの肉に、しゃきしゃきの青ネギが合わさり、クセになる美味しさ。タレ以外でも、ガーリックやわさびとあわせるのもおすすめです。

カウンター焼肉を始めて4年。ここ1年ほどで、店への注目度が高まってきたといいます。

「今、ひとりで食べる飲食店が増えている。やっぱりひとりで向き合って食べると記憶に残るし、美味しいですよ。自分が焼肉を食べたいときに焼肉を食べる。それは幸せなことじゃないかと思います」

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