「DANROひとり美食倶楽部」 宮城の魚とワインを味わうイベントを開催!
「DANROひとり美食倶楽部」第2回のイベントが2019年10月29日、東京・中野の宮城漁師酒場「魚谷屋」で開かれました。
三陸で活躍する漁師たちが解説
「DANROひとり美食倶楽部」は、ひとりでする外食だからこそ、徹底的に上質な内容を求めたいというこだわりを持つ方のための情報交換コミュニティーです。
今回も、倶楽部を率いるリーダーはソムリエールの真鍋摩梨さんです。テーマは「食して学ぶ〜宮城の魚とワインを味わう」。食の宝庫といわれる宮城県の三陸海岸をフィールドに活躍する漁師たち「フィッシャーマン・ジャパン」と、宮城の土地や気候にこだわってワインを造る「秋保ワイナリー」のコラボレーションとして企画されました。
舞台となる「魚谷屋」はフィッシャーマン・ジャパンのプロジェクトのひとつでもある店。「宮城漁師酒場」という名の通り、漁師直営の居酒屋です。店を「生産者の思いをダイレクトに伝えるライブステージ」と位置づけ、その時期におすすめできる食材だけを使って料理を作ります。カウンターもあるので、ふだんはひとり飯のお客さんも多いといいます。
イベントの始まりは、「魚谷屋」のオープンキッチンで、料理人が宮城から届いたばかりのマダイを解体するパフォーマンス。参加者は皆、立ち上がってキッチンの前へ。ダイナミックな光景に歓声が上がります。
乾杯の後はフィッシャーマン・ジャパンの代表であるわかめ漁師・阿部勝太さんが登場。実は日本の漁業は危機に瀕しており、このままでは日本近海で今のような漁獲量が確保できなくなるかもしれないという現状について、ご自身の体験を交えてレクチャーしてくださいました。
東北のワインで「テロワージュ」を味わう
三陸の海産物料理に合わせるワインは、宮城「秋保ワイナリー」産。地域資源をつなぎ、はぐくみ、活性化させる拠点として2015年に誕生したこのワイナリーは、仙台・秋保のテロワール(土壌、気候などその土地固有の生育条件)を活かしたワイン造りをしながら、同時に沿岸部の漁業者、海産物生産者と連携し、新たなブランドの創出に取り組んでいます。
今回、オーナーの毛利親房さんをお迎えし、力を入れている「テロワージュ」の考え方についてお話を伺いました。「テロワージュ」とは、「テロワール」と「マリアージュ」という二つの言葉を合体させた造語。東北の山海の幸と多種多様な地元のお酒を組み合わせて、東北の人や風景、文化を感じてもらう活動をいいます。
今回のイベントでは宮城の魚とワインを合わせるので、まさにこの「テロワージュ」が体験できるというわけです。
料理とワインのペアリング
料理は全部で7品。今日の魚が届いてから決めたというメニューをご紹介しましょう。
それぞれの「ひとり時間」の楽しみ方
食事の途中では、魚谷屋店主の魚谷浩さんも加わり、毛利さん、阿部さんと「ひとり時間」をどう楽しんでいるか語り合いました。
「鮮度抜群の魚介に、ソムリエールの真鍋摩梨さんがチョイスしたワインをペアリング。美味しさにうなりながら食べました。 そして一番の醍醐味は、ひとり飯好きの方々がみなさんとてもオープンなこと! 異業種の方々との出会いが楽しく、いろいろな話をしながらおすすめのお店を教えてもらったりと、新たな仲間が出来たようでとてもうれしかったです」と、参加者の境恵美さん。
参加者は、今回もとても充実した「ひとり時間」を過ごせたようです。