「ひとり時間」にオススメの本は? DANROのオーサーに聞いてみた(2)

2021年という新しい年の始まりに合わせて、DANROのオーサーたちに「オススメの本」を聞いてみました。バラエティに富んだ「推し本」を紹介する企画。その第2弾です。

骨太な社会派小説からお笑い芸人の半生記まで、さまざまな本がピックアップされました。推薦しているオーサーのプロフィールと合わせてご覧ください。

今回は10作品を紹介します。どれか1つは、読んでみたいと思う本があるはずです。

レディ・ジョーカー/高村薫

推薦したオーサー:石戸諭

ディティールを描く力に圧倒される。リアリティとエンターテイメント、テーマ性を高度に融合させた、著者の最高傑作。

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石戸諭 (いしど・さとる)

記者/ノンフィクションライター。1984年東京都生まれ。2006年に毎日新聞入社。大阪社会部、デジタル報道センターを経て、2016年にBuzzFeed Japanに移籍。2018年4月に独立した。初の単著『リスクと生きる、死者と生きる』が読売新聞書評欄にて「2017年の3冊」に選出される。

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オレたちのプロ野球ニュース/長谷川晶一

推薦したオーサー:ジャスト日本

ひとつのプロ野球情報番組から、プロ野球、スポーツ、フジテレビ、テレビ業界、時代の歴史と変遷が分かってしまうとんでもない傑作巨編。丹念に取材して、見事に作品としてまとめた一冊です!

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ジャスト日本 (じゃすと・にほん)

プロレス考察家。アメブロで「ジャスト日本のプロレス考察日誌」を運営。2017年と2018年に電子書籍「俺達が愛するプロレスラー劇場」(ごきげんビジネス出版)刊行。2019年より大阪なんば紅鶴にて一人語りイベント「プロレストーキン グブルース」を定期開催。2020年、単行本「インディペンデント・ブルース」(彩図社)発売。

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ラッキョウの恩返し/平田俊子

推薦したオーサー:手代木麻生

非現実的な感覚に浸りたいときにおすすめです。

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手代木麻生 (てしろぎ・あさお)

ニューヨーク在住のライター。東京での雑誌などの取材・インタビュー・原稿執筆などの仕事を経て、2000年に仕事と生活の場をニューヨークに移す。ニューヨークが好きになるほど日本が好きになり、日本語に対する興味も増すような気がしている昨今。

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死刑執行人サンソン/安達正勝

推薦したオーサー:横山起也

一般向け歴史書でありながらエンターテイメント作品を上回る読みやすさと面白さです。主人公であるサンソン家の人々が「死刑執行人」として差別を受けながら、「民間医術者」として敬意を払われるというアンビバレントな存在として社会に扱われる点など、現代に生きる私たちに様々なことを示唆してくれます。

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横山起也 (よこやまたつや)

編みキノコ作家。NPO法人LIFE KNIT代表。チューリップ株式会社顧問。株式会社日本ヴォーグ社「amimono channel」顧問・ナビゲーター。snow peak 「snow peak way」や手紙社「布博」など、さまざまなイベント・学校などでワークショップを開催。編み図なしで自由に編むスタイルの編物、「スキニ編ム」を提唱し、その理念のもと「編みキノコワークショップ」を展開。それら活動は NHK Eテレ「明日も晴れ! 人生レシピ」(2017年12月1日20:00~20:45 放映回)にて特集された。

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かもめのジョナサン/リチャード・バック

推薦したオーサー:熊野雅恵

人は何のために生きているのか?ということを考える上で貴重な本だと思います。「他のカモメの意向とは関係なくひとり高く飛び続ける」主人公の姿勢も、DANRO読者の皆さんにオススメのポイントです。

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熊野雅恵 (くまの・まさえ)

ライター、クリエイターズサポート行政書士法務事務所 代表行政書士。自主映画の宣伝や書籍の企画にも関わっています。最近は、ひとりで映画を観に行って帰り道に散歩するのが好き。

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中国化する日本/與那覇潤

推薦したオーサー:本多カツヒロ

読む前と読んだあとで、自らの常識が覆される。また、物事を大局的に見る重要性を感じた。

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本多カツヒロ (ほんだ・かつひろ)

1977年神奈川県生まれ。フリーランスライター。エンタメから硬めの話題まで幅広く執筆。趣味は、テレビでのサッカー観戦、映画鑑賞、音楽鑑賞、音楽制作、ラジオを聞くことなどひとりで自宅でできること。

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デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場/河野啓

推薦したオーサー:西谷格

エベレスト登山をライブ中継することで、多くのファン(とアンチ)を獲得していた”登山家”の故・栗城史多を多面的に捉えた本。栗城氏は最後は無謀な挑戦をして滑落死した。毀誉褒貶が半ばする人物の姿を様々な証言をもとに立体的に浮かび上がらせ、人間の持つ強さや弱さ、美しさや醜さを描いている。長文の活字でなければ表現できないことを表現している。

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西谷格 (にしたに・ただす)

ライター。1981年神奈川県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業後、地方新聞の記者を経てライターとなる。2009年〜2015年まで上海に在住し、中国の現状をレポートした。著書に『ルポ 中国「潜入バイト」日記(小学館新書)』など。東京都新宿区在住、独身。

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寝苦しい夜の猫/山内健司

推薦したオーサー:詠シルバー祐真

つい最近仕事で読んだ本ですが、とても面白かったです。今や売れっ子コンビ「かまいたち」の山内さんが幼少期からコンビ結成、2019年M-1準優勝までを綴った一冊。芸人ってやっぱりスゴい、カッコいいと再確認しました。

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詠 シルバー 祐真 (ながみ・しるばー・ゆうま)

1990年群馬県生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業後、扶桑社に入社。雑誌「週刊SPA!」の編集を経て「bizSPA!フレッシュ」編集長に。

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讚酒詩話/沓掛良彦

推薦したオーサー:松本宰

古今東西の酒にまつわる詩を味わい尽くす書。古代ギリシア・ローマに始まり、ボードレールや、唐代の漢詩、万葉集や芭蕉に至るまで、酒と文学がいかに幸福に和合していたかがわかり、酒を嗜むことへの後ろめたさを消し去ってくれます。

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松本宰 (まつもと・おさむ)

編集者。住まいのマッチングサイト「SUVACO(スバコ)」とリノベーション専門サイト「リノベりす」の編集長。住宅に限らず、己が心地良い居場所を探し求めてさまよう日々。好きなものはお酒と生肉とラーメン。

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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド/村上春樹

推薦したオーサー:小林恭子

一人で読むことによって、不思議な設定の小説の世界に没頭できます。至福の時間をお楽しみください。

>>>『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の作品情報を見る

小林恭子 (こばやし・ぎんこ)

在英ジャーナリスト。米投資銀行、読売新聞英字新聞部勤務後、2002年、渡英。著書『英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱』(中公新書ラクレ)、『フィナンシャル・タイムズの実力』(洋泉社)、『英国メディア史』(中公選書)、共訳『チャーチル・ファクター』(プレジデント社)

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今回はここまで。第3弾は、別の記事で改めて紹介したいと思います。

【第1弾】「ひとり時間」にオススメの本は? DANROのオーサーに聞いてみた(1)

【第3弾】「ひとり時間」にオススメの本は? DANROのオーサーに聞いてみた(3)

【第4弾】「ひとり時間」にオススメの本は? DANROのオーサーに聞いてみた(4)

【第5弾】「ひとり時間」にオススメの本は? DANROのオーサーに聞いてみた(5)

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