「ひとり時間」にオススメの本は? DANROのオーサーに聞いてみた(1)

新しい年が始まり、「今年はひとりの時間にこんなことをやりたいな」と考えている人もいるでしょう。いろいろな過ごし方がありますが、どんな人にもオススメできるのが「読書」の時間をもつことです。

DANROでは、個性豊かなオーサーがさまざまな記事を書いています。そのオーサーたちは、どんな本を面白いと思っているのだろう? ふとそんな疑問が湧いたので、「オススメの本」をアンケートしてみました。

集まった回答を眺めてみると、それぞれのオーサーの個性が現れていて、面白いなぁと思います。

これから何回かに分けて、DANROのオーサーが推薦する本とその理由を紹介していきたいと思います。もしピンとくるものがあれば、ぜひ、その本を読んでみてもらえると嬉しいです。

アーモンド/ソン・ウォンピョン

推薦したオーサー:土井大輔

「本屋大賞」受賞作なのであらためてオススメするまでもありませんが、(ある理由から)社会になじめない少年を描いているという点で、「DANRO」の読者が楽しめるのではと考えました。できることなら、思春期のころに読みたかった1冊です。

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土井大輔 (どい・だいすけ)

ライター。小さな出版社を経て、ゲームメーカーに勤務。海外出張の日に寝坊し、飛行機に乗り遅れる(帰国後、始末書を提出)。丸7年間働いたところで、ようやく自分が会社勤めに向いていないことに気づき、独立した。趣味は、ひとり飲み歩きとノラ猫の写真を撮ること。好きなものは年老いた女将のいる居酒屋。

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がんになった緩和ケア医が語る「残り2年」の生き方、考え方/関本剛

推薦したオーサー:池田由利子

自分らしく死ぬ事は、自分らしく生きること。人生にとって何が大切かを改めて考えるヒントが数多くあります。

>>>『がんになった緩和ケア医が語る「残り2年」の生き方、考え方』

池田由利子 (いけだ・ゆりこ)

元TV番組ディレクター。映像制作会社ピー・キューブを創業後22年代表を務め、現在は代表を降りてセミリタイヤ中。神戸生まれ・大阪在住の独身ひとり暮らし。ひとり旅・食べ歩き・動画撮影が趣味。

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ねじ式/つげ義春

推薦したオーサー:石川浩司

漫画です。中高生の頃に出会ってここからアンダーグラウンドやシュール、不条理といった奥深い世界にはまっていきました。僕のバックボーンです。

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石川浩司 (いしかわ・こうじ)

1961年東京生まれ。和光大学文学部中退。84年バンド「たま」を結成。パーカッションとボーカルを担当。90年『さよなら人類』でメジャーデビュー。同曲はヒットチャート初登場1位となり、レコード大賞新人賞を受賞し、紅白にも出場した。「たま」は2003年に解散。現在はソロで「出前ライブ」などを行う傍ら、バンド「パスカルズ」などで音楽活動を続ける。旅行記やエッセイなどの著作も多数あり、2019年には『懐かしの空き缶大図鑑』(かもめの本棚)を出版。旧DANROでは、自身の「初めての体験」を書きつづった。

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異邦人/アルベール・カミュ

推薦したオーサー:齊藤颯人

主人公の一風変わった価値観は、作中で無数の非難に遭う。しかし、彼の価値観それ自体に、「常識」という角度から批判を加えるべきなのか。「ひとり」を好み、生きづらさを感じる方にはぜひ読んでほしい1冊です。

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齊藤颯人 (さいとう・はやと)

フリーライター/編集者。上智大学文学部史学科在学中に学生ライターになり、大学卒業後は新卒フリーライターとして活動中。歴史やフリーランス、旅行記事などを中心に執筆し、フリーランスメディアで編集業も経験。ひたすらぼっちの人生を過ごしてきたので、「ひとりを楽しむ」ことには自信あり。

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働かないって、ワクワクしない?/アーニー・J・ゼリンスキー

 推薦したオーサー:小泉耕平

ほぼタイトルそのまんまの内容ですが、タイトルと表紙が秀逸すぎでした。自分の人生、当初はバリバリ働いて仕事にやりがいを見出したいという路線で生きていたんですが、このタイトルに吸い寄せられたあたりからどうも価値観が変わってきていたように感じます。

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小泉耕平 (こいずみ・こうへい)

1980年生まれ。2004年から「週刊朝日」の記者をつとめ、2018年春からウェブメディアの制作部門に異動。つい最近まで独身だったので、「ひとりを楽しむ」のはお手のもの。趣味は一人海外旅行と、歴史スポットめぐり。

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中銀カプセルスタイル/中銀カプセルタワービル 保存再生プロジェクト編

推薦したオーサー:オオスキトモコ

10㎡のカプセル(部屋)が140個取り付けられるという形で作られている「中銀カプセルタワービル」の一部屋を、買ったり借りたりしている人の部屋と住人を紹介した写真集。「ひとり部屋」のご参考に。

>>>『中銀カプセルスタイル』の作品情報を見る

オオスキトモコ

イラストレーター。熊本県生まれ。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科を卒業後、2004年よりイラストレーションを始める。イラストルポ、イラストインタビューなど、硬い内容をわかりやすく伝えるイラストを得意とする。DANROでは、主に東大駒場寮をめぐる話について綴る。

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幼な子の聖戦/木村友祐

推薦したオーサー:和田靜香

ド太い芯のある圧倒的な言葉の力で小説という架空の世界を旅させてくれながら、現実の社会の問題をありありと浮き彫りにして、ああ、そうだそうだと頷かさせられ、読み終わった後も深く考えさせられる。ものすごい迫力ある小説。

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和田靜香 (わだ・しずか)

音楽/スー女ライター。音楽評論家/作詞家の湯川れい子さんのアシスタントを経てフリーのライターに。音楽や大相撲の他、コンビニでのアルバイトなど、自身の迷走人生についても書く。

 

著書に『スー女のみかた』、『東京ロックバー物語』、『おでんの汁にうつを沈めて 44歳恐る恐るコンビニバイトデビュー』などがある。

 

2020年11月に共著『コロナ禍の東京を駆ける: 緊急事態宣言下の困窮者支援日記』を世に送り出す。

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愛と家族を探して/佐々木ののか

推薦したオーサー:池田園子

もし今、愛とか家族に何らかのモヤモヤを抱えているのなら、それがスッと晴れていくような、現実に存在する物語たちが収録されています。家族の「定義」は自分で考えればいい。そう思えるはずです。

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池田園子 (いけだ・そのこ)

編集プロダクション「プレスラボ」代表取締役。編集者。2009年楽天入社。2012年ライターとして独立。2016年から4年「DRESS」編集長を務める。相撲とプロレスが好きで、コンテンツ制作に携わることも。2020年2月代表交代に伴い現職。

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全店舗閉店して会社を清算することにしました/福井寿和

推薦したオーサー:吉村智樹

5店舗もの人気カフェを営んでいた著者がコロナの影響で全店閉店を決意せざるをえず、最後は「ひとり」なってしまうという背筋も凍る実話を基にしたビジネス書。しかもこれ、当たり前ですが2020年の話なんですよ! 誰しも明日にもあり得る話なのです。

>>>『全店舗閉店して会社を清算することにしました』の作品情報を見る

吉村智樹 (よしむら・ともき)

フリーランスのカメライター。1965年生まれ。京都市在住。宝島社から関西版「VOW」三部作を上梓。近著「恐怖電視台」(竹書房)、「ジワジワ来る関西」(扶桑社)。カメラと脚立を押し込んだキャリーバッグを転がし、カプセルホテルに泊まりながら西日本を取材して歩く日々。

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反穀物の人類史/ジェームス・C・スコット

 推薦したオーサー:道畑富美

「狩猟から農業へ、そして定住へと、、今までずーーと常識であったことを覆してくれた衝撃。住まいを定着させるから、やるべきことも多くなる。働くこと、生きることを気づかせてくれた。物の見方、ひとつに縛られたらダメだな~と改めて思います。

>>>『反穀物の人類史』の作品情報を見る

道畑富美 (みちはた・ふみ)

フードビジネス・コーディネーター。兵庫県神戸市出身。京都大学農学部修士課程修了後
、外食企業に入社。商品開発、経営企画を経て、独立。国内外の「食」の現場を精力的に巡りながら、フードビジネスのコンサルティングに関わる。Foodbiz-net.com 代表。

>>>道畑富美の記事を読む

第1弾はここまで。他のオーサーのオススメ本は、別の記事で紹介したいと思います!

【第2弾】「ひとり時間」にオススメの本は? DANROのオーサーに聞いてみた(2)

【第3弾】「ひとり時間」にオススメの本は? DANROのオーサーに聞いてみた(3)

【第4弾】「ひとり時間」にオススメの本は? DANROのオーサーに聞いてみた(4)

【第5弾】「ひとり時間」にオススメの本は? DANROのオーサーに聞いてみた(5)

 

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