クリスマスはひとりで魚とすごそう! イブに楽しむ「おひとりさま水族館」
新潟県の上越市立水族博物館「うみがたり」はクリスマスイブの12月24日の夜、「大人のおひとりさま水族館」と題したイベントを開催します。通常の営業時間後の18時〜20時30分、特別に開館して「おひとりさま」の客に夜の水族館を楽しんでもらいます。
この時間内には、バンドウイルカの楽しい水中パフォーマンスや、約2万匹のマイワシが縦横無尽に動き回る幻想的なショーの「クリスマス特別バージョン」も披露されます。
大人のおひとりさまのための企画ということで、うみがたりのウェブサイトには「大人のおひとりさま水族館 楽しむための9のマナー」が掲載されていて、次のような項目が並んでいます。
01. 私語はいけません。他のお客さまとのコミュニケーションはアイコンタクトで。
02. 他のお客さまとのソーシャルディスタンスを保ちましょう。
03. 「大人のおひとりさま」がテーマです。ひとりで行動しましょう。
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「昼間とは違う落ち着いた雰囲気の水族館で、ひとりで周りの目を気にせずに、じっくり生き物を観察したり、カメラで撮影したりしてほしいですね」
うみがたりの広報スタッフはこう話します。
クリスマスに「おひとりさま」イベントを企画した理由
うみがたりが「大人のおひとりさま水族館」を実施するのは、2021年3月と22年9月に続いて3回目です。
その背景には、ソロキャンプなど「ソロ活ブーム」の高まりがありますが、もう一つ、コロナによって大勢でワイワイ騒ぐのではなく、黙ってじっくり楽しむレジャーが推奨されたことも、企画のきっかけになっているとのことです。
「通常、当水族館では三脚を立てて生き物を撮影することはご遠慮いただいているのですが、このイベントでは、三脚を使った撮影も大丈夫です。ひとりで思う存分、撮影できるというのも醍醐味の一つだと思います」(うみがたりの広報スタッフ)
それにしても、クリスマスといえば、家族や友人と賑やかに過ごすのが一般的と見られているのに、なぜあえて「おひとりさま」のイベントなのでしょう? うみがたりのスタッフはこう答えます。
「お仕事をされている方や、クリスマスイブに予定を入れていたけれど都合が悪くなってしまったという方も、意外に多いのではないかなと思います。そんな方でもひとりでも充実した時間を過ごせるイベントがあると楽しんでいただけるのではないかと考えて、今回はあえてクリスマスイブに企画しました」
クリスマスイブに、静かな水族館でじっくり海の生き物を観察するのも粋な過ごし方もしれません。