「冷やご飯」も焼けば香ばし!パリパリTKGと中華風おこげ(ひとり料理のヒント 3)
こんにちは。「アラフィフ男子のキッチン365」の吉田正幹です。インスタで「背伸びをしない、普段着ご飯」をコンセプトに、ひとり暮らしから生まれた簡単レシピの料理を紹介しています。
DANROでは、毎回テーマを決めて、ひとり暮らしをちょっと豊かにする「普段着ご飯」を取り上げています。今回のテーマは、ズバリ「ご飯」。いつもの白米に、ひと手間かけて美味しく変身してもらいましょう。
「ごはん」だって工夫次第!
使う頻度はともかく、ひとり暮らしのみなさんでも、炊飯器をお持ちの方は少なくないはずです。
では、1回に炊く量はどれくらいでしょう?
お米は1合ばかり炊いても美味しくありません。一度に食べ切れなくても3合くらい炊いて、1食分ずつラップをして、冷凍保存をしている方も多いのではないでしょうか。
今回は、この「冷凍ごはん」「冷やご飯」が主役。簡単にできて、ちょっとユニークな2品を紹介します。
1品目:パリパリTKG(卵かけごはん)
炊き立てのごはんに卵を落として、しょうゆを垂らして…そう、ご存知!卵かけご飯(TKG)。食べ方や作り方にこだわりを持つ熱烈なファンも多い1品です。
いつものTKGをちょっと工夫すると、目先も味わいも変化する「ニューウェーブTKG」が!
なぁんて言うと大袈裟ですが、要はTKGを焼くだけなんです。
調理のポイントは、ごはんを「しっかり焼くこと」。いつものTKGに飽きたら、トライしてみてくださいね。
<材料>
・ごはん:1食分
※冷凍ごはん/冷やご飯 どちらでもOK。炊きたてのご飯でもダメではありませんが、水分量が多いので「冷凍or冷やご飯」がオススメ
・生卵:1個
<調味料など>
・和風だし:小さじ1程度
・ごま油:大さじ1弱
・しょうゆ:適宜
<作り方>
1:冷凍ごはん/冷やご飯(1食分)をレンジにかけて温め直す
2:温まったごはんをボウルに入れ、和風だし、卵(全卵)を割り入れ、全体をよく混ぜる
(ご飯をしゃもじで切るように、卵の黄身と白身もよく混ざるように)
3:テフロン加工のフライパンにごま油を敷く
4:熱くなったフライパンに、和風だしと卵を混ぜたごはんを入れる
(火加減は中火程度/お好み焼きの生地を焼く要領で薄く広げます)
5:時々フライパンをゆすりながら片面をじっくり7〜8分
※ご飯が焼けてくると香ばしい香りが。フライパンを揺すると「カラカラ」と乾いた音がします
6:頃合いを見てホットケーキを返す要領でごはんをひっくり返す
7:同様に反対面も7〜8分
8:両面がカリッとキツネ色に焼けたら出来上がり
器に盛って、しょうゆを垂らします。細ネギのみじん切りをあしらうと見た目もGOOD。
だし汁を沸かしてかけ回して、お茶漬け風にしても美味しいですよ。
2品目:即席!中華風おこげ
こちらは中華料理のシメに食べたくなる「中華風おこげ」。
わざわざ焼いてパリッとさせたご飯に、改めて餡(あん)を吸わせて柔らかく…ああ、なんという矛盾!なんというゼイタク!!と思ってしまうのはボクだけでしょうか。この「中華風おこげ」、家庭でも簡単な材料で“もどき”を作れます。
調理の段取りは「卵かけTKG」の発展系。こちらも手間なく出来るので、ぜひチャレンジしてくださいね。
<材料>
・ごはん:1食分
※冷凍ごはん/冷やご飯 どちらでもOK。炊きたてのご飯でもダメではありませんが、水分量が多いので冷凍or冷やご飯がオススメ
<調味料など>
・水:2カップ
・中華だしの素:小さじ1程度
・グリーンピース(冷凍でOK):大さじ2程度(お好きなだけ)
・ベーコン:1パック(ハーフサイズ/50〜60グラム程度)
・うすくちしょうゆ もしくは しょうゆ:少々
・ごま油:大さじ1弱
・水溶き片栗粉
<作り方>
【おごげ】
1:冷凍ごはん/冷やご飯(1食分)をレンジにかけて温め直す
2:温まったごはんをボウルに入れ、ごま油をくわえて全体をよく混ぜる
3:テフロン加工のフライパンを熱し、2のごはんを入れ、薄くひろげる
4:時々フライパンをゆすりながら片面をじっくり7〜8分
※ご飯が焼けてくると香ばしい香りと共にフライパンを揺すると「カラカラ」と乾いた音がします
5:頃合いを見てホットケーキを返す要領でごはんをひっくり返す
7:同様に反対面も7〜8分
8:両面がカリッとキツネ色に焼けたら、盛りつけ用の器へ
【餡】
1:ベーコンを1cm程度の幅に短冊切りにする
2:小鍋に水2カップを沸かし、中華だしの素を溶かす
3:グリーンピースとベーコンを加える
4:一煮立ちしたら味を見る
※足りなければ、塩、中華だしのもとをなどを加えて調整
5:味が決まったら中火で1分ほど煮る
6:火を止め、水溶き片栗粉を加えてとろみを付け、香り付け程度にしょうゆを垂らします
器に盛った「おこげ」にかけ回して出来上がり!
ポイントは「カリッと焼くこと」
いずれのメニューも、ご飯を色よくカリッと焼くこと!多少焦げても、何ら問題ない…というか、むしろOKなので「怖がらず、じっくりと」を心がけてください。
また<作り方>で紹介した焼き時間は、熱源(IH/ガス)、メーカーによって火力が異なるので「あくまでも目安」としてくださいね。
こだわり&愛用「調味料」のご紹介
水溶きいらずの「とろみ上手」
簡単にとろみが付けられる「とろみ上手」。片栗粉を水で溶いたものを使うのが一般的ですが、これは水に溶く必要がなく、そのまま入れられるのがイイのです。
麻婆豆腐や挽肉の餡かけなど、意外と「とろみ」が欲しいメニューはあるもの。ひとつ買い置いておくと便利です。