「おひとりさま」が中心となった読者コミュニティ「DANROふらっと」が始動!〈読者MEET UP#1〉

「ひとりを楽しむ」をテーマにアイデアを出し合った
「ひとりを楽しむ」をテーマにアイデアを出し合った

「ひとりを楽しむ」をコンセプトにしたウェブメディア「DANRO」の読者イベントが3月27日、東京都内で開催されました。参加者は「ひとりを楽しむ」にちなんで、独身者、いわゆる「おひとりさま」に限定。ひとりの生活を楽しんでいる男女17人が集まりました。

日本は「ひとりを楽しむ」社会に向かっている

落ち着いた雰囲気の会場にやってきたのは、フリーランスライター、会社員、TVディレクター、コンサルタント、経営者など様々な経歴の持ち主たち。個性豊かなメンバーを前に挨拶したDANROの亀松太郎編集長は、あらためてサイトのコンセプトや現状ついて次のように説明しました。

「最初に編集長の打診があったときには、会社(朝日新聞社)として『独身40代男性』を読者のメインターゲットにしたサイトをつくりたいという話だったんです。でも、いろいろと考えた結果、男女関係なく読める記事を発信しています。実際、読者層を調べると男女比は半々で、週によっては女性のほうが多いときもある。自分を強く持っている人、自分の趣味にこだわりを持っていて簡単に揺らがない人などが共感してくれているのかな、と考えています」

一方、亀松編集長はDANROが抱える「悩み」も告白しました。個性豊かなライター陣が様々なジャンルについて独自のテイストで記事を発信しているため、『記事の方向性がバラバラ』という指摘を受けることがあるのです。しかし、亀松編集長にとって、この問題はある意味「想定内」だったといいます。

「『ひとりを楽しむ』を素直に追求すると、自分の世界で自由に活動している人たちを紹介することになるので、全体の方向性はバラバラにならざるを得ないところがあるんです。でも、実はそれこそが今の日本社会が向かっている方向。個の時代になって、個人個人の興味が多様になっていく。そこを尊重し、認め合う必要があるのではないかと思います。だからあえて、ジャンルも雰囲気もバラバラで良い。10の記事のうち一つか二つ、『面白いな』と思ってもらえれば、それでいいんです」

イベントには様々な個性をもったDANROの読者が参加した

イベントは参加者同士の歓談タイムを挟んで、本題のワークショップに移っていきました。実はこの会合、独身者が中核となった「読者コミュニティ」の立ち上げを目指して開かれたものなのに、肝心の名前がまだありません。そこで、参加者全員でコミュニティの名前を考えるワークショップが行われました。

「ひとりを楽しむ」から連想される言葉とは?

まず行われたのは、3班に別れたブレインストーミング。DANROのコンセプトである「ひとりを楽しむ」から連想されるフレーズを、参加者が次々と思い浮かべていきます。テーブルの上は、フレーズを書いた黄色い付箋でたちまち埋め尽くされていきました。

集まったアイデアを、その場で亀松編集長が分析した結果、各班で出されたフレーズに共通する傾向として、次の三つの方向性があることがわかりました。

(1)旅、交差点、Y字路など、「旅行」や「移動」に関わる言葉。
(2)火、炎、波音など、「自然」に関わる言葉
(3)ゆるゆる、のらりくらりなど、「擬音」的な言葉

次に、これらのカテゴリーにそのまま当てはまらないまでも、ぜひ発表しておきたいフレーズを参加者に問いかけると、以下のような言葉が次々と挙げられていきました。

  • ほろよい気分
  • 夏なのにY字路
  • 秘密基地
  • AGITO(あじと)
  • 風まかせ
  • ともし火
  • おむすび
  • ふらっと
  • 手酌
  • スナフキン
    ……等々。

挙がった言葉の中から、気になるフレーズに投票してもらうと、「秘密基地」、「AGITO」、「風まかせ」、「おむすび」、「ふらっと」、「旅」が高得点をマークしました。

参加者たちが挙げた言葉をホワイトボードに書き出して、ディスカッション

これらの言葉を様々に組み合わせてコミュニティの名前を考えていくことになると、参加者からは様々な意見が。

「おむすびと秘密基地で『おむすびベース』はどうか」

「いや、それじゃ飲食店の名前みたいだ」

などと議論が沸騰し、亀松編集長も加えて会場は大盛り上がり。見えてきたのは「風まかせ」「ふらっと」「旅」といった〈場所やルールにとらわれず自由に生きていたい〉という価値観を表す言葉と、「秘密基地」「AGITO」といった〈居心地の良い自分だけの空間を確保したい〉という方向性の言葉。

この二つの概念をうまく含む名前とは……。亀松編集長も参加者たちも頭をひねります。

そしてついに、予定の終了時間ギリギリになって皆が納得する結論が出たのです。新しい読者コミュニティの名前は、

「DANROふらっと」

に決まりました。

「ふらっと立ち寄れる」という意味に加え、英語の「FLAT」という単語には「平ら、平等」や「集合住宅」の意味もあります。上下関係なく自由にふらっと立ち寄れて、居心地が良く共生できる空間、というような意味が込められた名前となりました。

読者コミュニティ「DANROふらっと」は今後、独身者・単身生活者を中心メンバーとして、本格的に活動を開始。DANROについての感想や意見を編集部と交換し合ったり、編集部とともに「ひとりを楽しむ」ための商品開発に取り組んだりといった活動を予定しています。

生まれたばかりの「DANROふらっと」が、どんな広がりを見せていくのか。今後にご注目ください。

この記事をシェアする

「ひとり体験」の記事

DANROクラブ

DANROのオーサーやファン、サポーターが集まる
オンラインのコミュニティです。

もっと見る