ひとりで山に登る「ソロハイク」 初心者向け「基本知識」を専門誌が特集
ひとり旅やソロ活など「おひとり向け」特集をする雑誌が増えるなか、山登りの情報などを載せる雑誌「ワンダーフォーゲル」(山と渓谷社)が「ソロハイク」を特集しています。9月半ばに発売された10月号で、ひとりで山に行く「ソロハイク」を計画する際のポイント、救急、歩き方、オススメのコースなど、知っておくと便利な知識や技術を掲載しています。
「ソロハイク」は人気企画
ワンダーフォーゲル編集長の五十嵐雅人さんによると、「ソロハイク」はここ数年、読者の反響が大きい人気企画だそうです。特集した背景を次のように語ります。
「2011年をピークに登山ブームがあったんですが、それ以降に登山を始めた人は独学で経験を積んでいる人が多いんです。そういう人は、自分の知識や技術に不安を抱えています。ソロハイク特集は、そんな不安を持つソロハイカーに向けて、必要最低限の知識と技術を紹介するために企画しました」
10月号の特集記事では、写真やイラストを交えながらポイントを紹介。山登りの初心者でも理解しやすい内容になっています。
編集長のオススメは「装備拝見」
自由気ままに自分のペースで歩けるソロハイク。しかし、ケガや体調不良の場合に助けてくれる人がいないため、リスクも小さくありません。特集では「計画と準備」「装備」「行動」の3部に分けて、それぞれの段階で必要な知識や技術を丁寧に紹介しています。
最初の「ソロハイカーの山行計画」では、「登山者の多いコースを選ぶ」「事前にWEBの参考記録を調べる」など、基本的な注意点や心構えを指南しています。ほかにも、ソロクッキングのレシピや気象予報のアプリ紹介、ひとりで対処する救急の方法などを掲載しています。
五十嵐さんのおすすめは「ソロハイカーの装備拝見」です。「6人のソロハイカーの装備をすべて広げて見せてもらいました。他人の装備を見るのはおもしろいですし、勉強になります」
「山に登ってみようかな」という気持ちが少しでもあれば読んでもらいたい、という五十嵐さん。ソロハイカーに向けて、次のように語っています。
「人気の山では『大勢のなかのひとり』を、人の少ない渋い山では『大自然のなかのひとり』を感じることができます。いろいろな『ひとり』を山で楽しんでみてください」