「ひとりでしか得られない経験がある」POPEYE編集長が語る「ひとり旅」の魅力

「ひとり旅と、ふたり以上で行く旅とでは、同じ場所を旅しても、まったく違う体験になると思います」。そう語るのは、マガジンハウスの男性向けファッション誌「POPEYE」の松原亨編集長です。
同誌は10月9日に発売した11月号でひとり旅を特集。世界各地でのひとり旅のレポートを通して、その魅力を伝えています。
編集部員が「ひとり旅」へ

特集では、日本の東北地方やポルトガルのリスボン、アメリカのカンザス、ベトナムのホーチミン、香港など7つの国と地域をレポート。編集部員が独自の興味を持って、ひとり旅に出ました。旅をするなかで出会った現地の飲食店や宿、美術館などを紹介しています。旅先で遭遇したヒトやモノの写真が雑然と並べられた絵日記風の記事を読んでいると、旅のワクワク感が伝わってきます。

東北のひとり旅では、レンタルスクーターで宮城、秋田、岩手の三県を走ります。川に浸かる「川風呂」のある小安狭温泉(秋田)や牧歌的な風景が広がる荒川高原牧場(岩手)などが紹介されています。
「バイクに乗ってわけもなく走ってみる。そんな『思いついたからやっちゃえ』というような『若気の至り』感が満載です。こんなことができるのも、ひとりだからこそだよなあと、感じています」(松原編集長)

また、旅のレポートのほかにも「一人旅の先輩に話を聞いてみよう」という記事も掲載。フリーアナウンサーの古舘伊知郎さんや写真家の石塚元太良さんなどが、ひとり旅をする理由やその魅力を語っています。
「ひとり旅」の魅力
松原編集長は、「今までひとり旅をしたことがない人にも読んでほしい」と話します。
「ひとり旅では、未知の世界に自分ひとりで対峙することになるので、必然的に多くのことを深く考えることになります。ひとりでしか得られない経験が心に強く残ると思います。ひとりなら、他人と共有することが難しい興味にしたがって、心置きなく行動できる。予定変更も自分の勝手です。また、現地の友達ができるのも魅力だと思います。ひとり旅特集は好評なので、第二弾もやりたいと思っています」
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