家庭用カラオケマイクがほしい(マンガ「買いたい新書」5)

室木おすし 家庭用カラオケマイクがほしい

これは、仕事と家庭に多くの時間を費やし 毎日を過ごすアラフォー男・室木おすしが 非日常を想い、自分だけの楽しみを探し求めて始めた 漠然とした買い物の記録である。

室木おすし 荒井注 タレントが経営するカラオケ店にカラオケ機が大き過ぎて入らなかった
すっかりカラオケは人々の生活に根付いた
カラオケマイクの新聞広告
カラオケマイクの広告を見つめる室木おすし
なぜか理由は簡単だ
若者にとって家庭用カラオケマイクのフォルムは逃げ出したくなるほどダサい
恥ずかしがってんじゃねえよ
頭の中で誰かが言った
お前、家でミスチル歌いてぇんだろ?
ドクン
あ
声をあげて走り出す室木おすし
電話をかける室木おすし
家庭用カラオケマイクを注文した室木おすし

買い物vol.5 家庭用カラオケマイク

家庭用カラオケマイクの送料は高い
お届け遅延のお詫び
お詫びと称して「お詫び価格」で別の商品が買えるカタログ
カラオケマイクが届いた
カラオケマイクに興奮する室木おすし
音はさほどよくないけど、テレビ画面に歌詞が出るだけで興奮する
家庭用カラオケマイクの収録曲300曲のうち1/3ほどが知らない曲。動揺が妙に多い
童謡を歌う子どもたち
楽しそうに歌うこどもたち
あずさ〇号を家庭用カラオケマイクで歌う
歌う室木おすし
サビ前を歌う室木おすし

 

その時、私はなにか刺すような視線に気づいた。

 

歌う室木おすしを見つめる子どもたち
つまらなそうな子どもたち
「無」で大人の歌を聞く子どもたち
家庭用カラオケマイクを置いた室木おすし
引退するアイドルのようにそっとマイクを置く室木おすし

そうだ。
子供の頃、親世代が歌う歌謡曲は
驚く程退屈だった。

私はいつの間にかそちら側の人間になっていたのだ。

しかし、あの目線を前にカラオケを楽しめるほどこちらも
肝は据わっていない。

それ以来、私が歌うことはなかった。

ミスチルも歌えぬまま。

しかし童謡を歌う娘たちは私に大いなる癒しをくれた。
そしてげんこつ山のたぬきさんの歌は途中途中に聞いたことない変な空気感のBメロがあることにも気づかせてくれた。

だからとにかく、

 

家庭用カラオケマイク サンキュウ!

 

そう言わせてもらいたいのだ。

おしまい

 

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室木おすし (むろき・おすし)

イラストレーター、漫画家。オモコロライター。悲しみゴリラ川柳家元。3児の父。WEBや雑誌または広告で漫画やイラスト、記事を書くことが仕事の主。子供に占領されつつある自宅からはなれ喫茶店でひとり仕事をしたりしているが、常連になることで話しかけられないよう注意を払っている。

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