喫茶店から私の「マッチ集め」が始まった(マッチを集める 2)

喫茶店のマッチを探したら、想像以上にたくさん出てきた…

私のマッチ収集の原点となった場所

私は高校生のとき、ひとりでカフェ・喫茶店に行くことをはじめた。当時は、喫茶店に行った際の「お土産」みたいな感じで、マッチを持ち帰っていたような気がする。

これが、初めて喫茶店から持ち帰ったマッチ。熊本市の繁華街、並木坂にあった「MADONNA」のマッチだ。ハヤシライスが美味しかった記憶がある。残念ながら、今はもうお店がないようだ。

MADONNAは「喫茶店って、『食べる・飲む』だけじゃなくて、『素敵な空間』なんだな」ということを、初めて感じさせてくれたお店だったという印象がある。

京都の喫茶店で集めたマッチ

喫茶店に行くのが最初から「マッチ目当て」だったわけではない。最初は「喫茶店に行く」ことのほうが主目的だったと思う。

大学2年生のとき、京都喫茶店めぐりの旅をした。大学3年生の時には自分のホームページを持っていて、そこにマッチ集めのページを作っていた。

2017年まであった私の個人サイトの中の、集めたマッチを紹介するページ

この頃には、「マッチを目的として喫茶店に行く」ことをしていたのだと思う。

京都の喫茶店のマッチ。河原町の「ソワレ」(左)、京都駅地下街ポルタにある「リプトン」(中)、河原町三条の「六曜社珈琲店」(右)

ソワレとリプトンのマッチは、上記の京都喫茶店めぐりの旅でゲットした。六曜社珈琲店のマッチは2011年頃に手に入れた。

リプトンのマッチ棒は、頭薬(マッチの先に付いている丸い部分)が黄色でかわいい。

京都喫茶店めぐりをしたとき、京都の「ソワレ」ではコップも買った

このソワレのコップはまだ使っている。2個セットで販売されていたのだが、1つは割れてしまい、今は1つしかない…

ソワレはマッチ箱の絵も、コップの絵も、洋画家の東郷青児が手掛けている。ソワレの店内にも、東郷青児の絵が飾られている。

喫茶店めぐりのとき、色とりどりのゼリーに、炭酸ソーダ(サイダー?)がかかった「ゼリーポンチ」を食べた。店内の照明が青く薄暗い店で、ドアの外の世界とは、完全に隔絶された幻想的な感覚に陥る店である。

カフェブームだった大学時代

私が大学生の頃(2000年前後)はいわゆる「カフェブーム」だった。

「喫茶店」ではなくて「カフェ」。カフェでおしゃれなご飯(カフェ飯)を食べることが流行っていた。

その頃は、まだ世の中的にも喫煙者は多く、店にマッチがあることが当たり前だった。

いわゆる「カフェブーム」の頃のマッチ。全て2000年前後に収集したもの

この写真の中央にある、男性の顔のイラストが描かれたマッチは、中目黒の「オーガニックカフェ」(現存せず)のもの。この店がカフェブームの火付け役と言われていた。

こうして、私のもとにマッチが集まっていった。

新宿「スカラ座」の思い出

最近は、禁煙の店が多く、「マッチがない店」も増えた。そのため、「マッチを目的として喫茶店に行く」ということも少なくなった。

しかし、街を歩いていると、通りすがりの喫茶店から「マッチがありそうだなあ〜」というオーラを感じることがある。そういう店は思わず入ってしまう。マッチがないことも多いけれど…

オーラというのは、「昔からやっていそう」「喫煙客が多そう」といったマッチが必要とされる状況がありそうな要素から醸し出されるものだが、それ以外の要素もある。

その要素の1つに「文化の薫り」があると思う。「喉の乾きと空腹を満たす以外のプラスα」があるところ、そういう喫茶店に、マッチは存在するのではないだろうか。

新宿・下北沢の喫茶店のマッチ

写真の左の1列が下北沢のお店のもの。「NORTH SIDE CAFE」(左列・上。現存せず)、「カフェ タス ヴァリエ」(左列・中。現存せず)、ジャズ喫茶「マサコ」(左列・下)

あとが新宿のお店のマッチ。「らんぶる」は名曲喫茶。(上段左)。「珈琲西武」(上段右)、「スカラ座」(下段の3つ・現存せず)。

新宿〜下北沢のあたりのマッチからは、「音楽と若者」の薫りがする。

「スカラ座」のマッチは、3つも持っているが、これは歌舞伎町の新宿コマ劇場前に店舗があった時代のマッチと、新宿西口地下街・小田急エースに移転したあとのマッチの2種類を持っているためだ。実は微妙にデザインが違う。

ちなみに、小田急エース版はダブりで、全く同じものを2つ持っている。

スカラ座は、新宿の小田急エースに移転後、2015年8月15日に閉店した。

歌舞伎町時代のスカラ座は、マッチの絵に描かれている通り、外壁がレンガの2階建てで、内装も非常に豪華だった。さらに、八代亜紀みたいなゴージャスな女性の店員さんがいたり、何かとすごかった。お店全体が、まさに「スカラ座」という劇場、舞台みたいだった。

小田急エース移転後のスカラ座では、新宿育ちのマダムから、お父様が収集されていたというマッチコレクションを譲り受けるという出会いがあった。新宿のお店を中心にしたマッチだったが、受け渡し場所として、スカラ座を指定されたのだ。

マッチ集め自体は、ひとりで行う趣味ではあるが、マッチを集めていると、このように、ときどき意外な出会いがある。

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