サッカー日本代表・西野前監督「出発前から応援があれば結果が違った」

サッカー日本代表・前監督の西野朗さん
サッカー日本代表・前監督の西野朗さん

今年のトレンドを反映した商品やサービス、キャラクターを表彰する「2018 小学館DIMEトレンド大賞」が11月14日、発表されました。大賞にはファッション通販サイトを運営するZOZOの「ZOZOスーツ」が選ばれましたが、部門賞の一つである「ベストリーダー賞」は、サッカー日本代表前監督の西野朗(あきら)さんが受賞しました。

西野さんは、今年6月から7月にかけて開催されたサッカーW杯ロシア大会の直前に日本代表監督に就任。短期間でチームを立て直し、過去最高に並ぶベスト16に導きました。選手を信じる力によって、チームをまとめ上げたリーダーシップが賞賛を集めました。

西野さんは受賞の挨拶で「その節は日本からたくさんの応援をいただき、本当にありがとうございます」とお礼を述べつつ、「出発前から応援をもっといただければ、最後の残念な試合が違う結果になっていたのではないかと思っています」と冗談を口にして、会場を笑わせました。

そのうえで、「今回、この賞を糧にまた仕事を再開して、サッカー界だけではなく、スポーツ界の発展に貢献していきたいと思っています」と、今後に向けた決意を表明しました。

小学館DIMEトレンド大賞の「ベストリーダー賞」に選ばれた西野朗さん

「すごい反骨精神をいただいて戦えた」

さらに、表彰後の囲み取材で「W杯から5カ月経ちましたけど、思い返したりしますか?」と質問されると、次のように答えました。

「後悔するところもありますし、あと一歩というところの大きな目標を達成できなかったという悔しさはやっぱり強くあります。ただ、次世代につなげた活動はできたんじゃないかと思っています」

また、「W杯に出発する前と比べ、(大会で)勝ち進んで変わったという実感があったか?」という問いに対しては、「成田空港の現状がそうだった」と答え、大会前に期待度が低かったのは「正当な評価だったと思う」と語りました。

「成果が出ていない代表チームに対して、『期待感が少し薄いな』と感じたのはやむを得ない。そういう状況になって、選手とスタッフが結束を新たにしたのもあります。すごい反骨精神をいただいて、モチベーションも上がって戦えたシリーズだと思います」

帰国したときの空港での歓迎ぶりには「驚きました」という西野さん。「(出発前の)10倍くらいのサポーターたちが空港にいました」と話しながら、そのような熱烈な歓迎をひきだした日本代表チームの熱量について、次のように振り返っていました。

「サッカー界の目標に向けた1ページをしっかりロシアで刻まなきゃいけない。そういう、非常に日本チームらしいというか、アグレッシブな捨て身というか、自分たちの力を全部さらけ出すんだという思いが、みなさんに伝わったんじゃないかと思います」

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