親からの「結婚しないの?」プレッシャー、どうかわせばいい?
独身の人の中には、親や親戚から「いつになったら結婚するの?」「親を不安にさせるんじゃないよ」などと言われ、苦痛を感じている人がいるかもしれません。
そんな「結婚しないの?」というプレッシャーはどれくらいの人が受けた経験があるのか? 婚活情報サイト「婚活サイトチェキ」などを運営するウルクスが2018年12月にアンケート調査をしたところ、8割以上の人が年末年始に「結婚プレッシャー」を受けたことがあると回答しました。
親や親戚から「結婚しないの?」と聞かれたら、どうかわせばいいのでしょう? アンケートでアドバイスを求めると、さまざまな対処法があげられました。
結婚のプレッシャーを感じた人は8割以上
アンケートはインターネットで男女165人に対して行われました。回答者の年齢の割合は、20代:31.6%、30代:45.5%、40代:21.2%、50代:2.4%でした。
「年末年始に親・親戚に『結婚しないの?』とプレッシャーをかけられたことはありますか?」という質問に対して、「ある」という回答が82.4%、「ない」が17.6%でした。お正月のゆっくりできるときに、結婚の圧を感じた人は8割以上もいるという結果となりました。
「結婚しないの?」と言われたときに、自分の価値観をしっかり伝えて、その場を収める人もいますが、逆にうまく返答できなかったという人も多いようです。自由回答では、次のような意見がありました。
「今は仕事が楽しくて忙しいからと答えたが、仕事よりも家庭を築くことのほうが大事だからと言われてしまい、切り抜けられなかった(32歳 独身 女性)」
「その場は切り抜けられず、その後、結婚相談所に入りました。(40歳 既婚 女性)」
「『結婚しないのだったら、一人でこの家の維持してくの大変だろうからアパートにみんな(両親と私)で引っ越そうか』と親に言われて、返事が出来ず黙り込んでしまいました…(34歳 既婚 男性)」
どう返答したらいい?
では、結婚プレッシャーをかけられたときに、どのようにかわせばいいのでしょう? プレッシャーを感じたことが「ない」と回答した17.6%の人は、どんな行動をしていたのかーー。 次のような3つの種類の回答がありました。
・日頃からオープンに伝える派
「仕事を楽しく頑張ったり、男女問わず付き合いを親にオープンにしていました。気になる人がいたら私から相談したりもしました。(40歳 既婚 女性)」
・こちらから話します派
「したくなったら自分から言いますと強い口調で言う。聞いたところで別に何もしないよというプレッシャーを感じさせる。(39歳 既婚 男性)」
・今の充実した暮らしをアピール派
「仕事の充実ぶりをアピールする。経済的に安定していて一人でも平気ということを持ち物や自宅の家具の写真などでアピールする。おろおろして隙を見せると突っ込まれて面倒くさいので、堂々と!(35歳 独身 女性)」
何か言われたとしても、堂々と返答するほうがよさそうです。同社は「先手を打って、こちらから情報を伝える方が多い」としています。
既婚者からのアドバイス
今回のアンケートの回答者は既婚者が42.4%、独身者が57.6%でした。既婚者も、独身時代にプレッシャーを感じた人は85.7%とのこと。かつて圧を感じていた既婚者からは、独身者へのアドバイスとして、次のようなコメントが寄せられました。結婚プレッシャーを受けたときの参考になるかもしれません。
「彼女がいる、と出まかせを言う。その年はそれで凌ぐ。翌年はまだ付き合っているがすれ違いが多い、さらにその翌年は価値観が合わず別れた、今はとても女性と付き合うことはできない、と逃れる。それを毎年繰り返します」
「実家に帰っている数日間の辛抱です!話している本人は軽い気持ちで話しているので、あまり深刻に受け止めず、軽く受け流して笑い話にするのが手っ取り早い対応だと思います」
「ある程度の年齢になると必ず言われる決まり文句と思って聞き流せばいいと思います。結婚しないの?って聞いてくる人は必ず結婚したら子供はまだ?って聞いてくるし、子供が産まれたら2人目はまだ?って聞いてきます。聞き流しましょう!!」
「結婚は自分の意志でするもの」
ウルクス広報の岡知子さんは、アンケート結果を受けて、次のように話しています。
「どなたも『結婚は自分の意志でするもの』といったスタンスでご回答されていたことが印象的でした。いただいたアドバイスも、親の立場を想いつつも独身者に寄り添う温かいメッセージが多く、うまくその場をやりすごすようなご回答が顕著でした」
同社は、周りからのプレッシャーに影響されないで、自発的に「結婚をしたい」と思って結婚をするのがいいとしています。岡さんは次のように話します。
「『結婚したい!』と自ら思い行動できるようになったタイミングで、気軽に同志を探すことができる時代になりました。『結婚しないの?』という質問は『独身者へのハラスメント』とも言われるこの時代、さまざまな世代が知識をアップデートし、適切にお互いが尊重できる関係になるきっかけとして、今回の調査をご活用いただけたら幸いです」