ヘッドルーペで寿司を「どでか寿司にしたい」(マンガ「買いたい新書」12)

これは、仕事と家庭に多くの時間を費やし 毎日を過ごすアラフォー男・室木おすしが 非日常を想い、自分だけの楽しみを探し求めて始めた 漠然とした買い物の記録である。

買い物vol.12 ヘッドルーペでどでか寿司を奢る

 

「寿司をでっかくすれば、若者は喜ぶ」

それは40歳のエゴかもしれない。

しかしヘッドルーペで見た寿司は、でかいなんてレベルのでかさではないのだ。

マグロは赤い大地のように目前に広がり、イクラはナメック星のドラゴンボールのように光る。

そしてエビの頭は、そうドラゴンだ! すごいじゃないか!

 

確かに彼は、ルーペで寿司を食べているとき、熱く興奮していたように私には思える。

普通に食べたほうがそれは食べやすかっただろう。

しかし、刻まれたか? 彼の心に普通の寿司はちゃんと刻まれたのか?

答えはNOだ。わかりきっている。

 

後輩に飯をおごったときに、その思い出に残りたいと思うのは、欲張りなことだろうか。

いいや、私は残りたい。

世の先輩諸君も大いに刻みつけようではないか。

後輩の心に、思い出のでっかい寿司を!

 

だから今回も私はこう叫ぶのだ!

 

 

と!!!

 

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室木おすし (むろき・おすし)

イラストレーター、漫画家。オモコロライター。悲しみゴリラ川柳家元。3児の父。WEBや雑誌または広告で漫画やイラスト、記事を書くことが仕事の主。子供に占領されつつある自宅からはなれ喫茶店でひとり仕事をしたりしているが、常連になることで話しかけられないよう注意を払っている。

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