11月11日は「シングルデー」 ひとり旅をするならバンコクか上海がおすすめ?
11月11日は、数字の「1」が4つ並ぶことから「独身の日(シングルデー)」とも呼ばれます。中国のネット通販大手のアリババ集団がこの日に合わせて大々的なセールを展開し、注目を集めています。日本でも、旅行会社が「ひとり旅」に関するイベントを開催したり、通販サイトが「おひとりさま」向けのキャンペーンを実施する予定です。
旅行情報サイトのエクスペディアは、シングルデーに「ひとり旅」をしてみませんかと提案しています。このたび、2017年に実施したひとり旅についてのアンケートの結果を紹介しながら、オススメの旅行先としてバンコクや上海などをあげました。
ひとり旅の経験ありは半数以上
エクスペディアは2017年5月にインターネットでアンケートを実施しました。調査対象は20~50代男女の400人です。ひとり旅の経験について、52%の人が「ある」と回答。「抵抗がある人も多いのでは」という同社の予想に反して、半数以上の人が「ひとり旅」を経験していることが分かりました。
また、ひとり旅の経験者のうち、約半数(48%)は「5回以上」したことがあると回答しました。4人に1人の25%は10回以上も「ひとり旅」をしているという結果となりました。
ひとりでも気ままに旅行を楽しめているようです。ひとり旅の醍醐味については「自分の好きなことだけをできる」「まわりの気苦労がない」「より多くの場所をまわれる」といった回答が上位に並びました。「寂しそう」と思われがちなひとり旅ですが、経験者のうち約7割が「寂しさを感じていない」と回答しました。
そして、興味深いのは、「若い時にひとり旅を経験した人」のほうが年収が高いという結果が出たことです。「大学生まで」に初めてひとり旅を経験した人は、500万円以上の年収が37%となっており、それ以上で初めて経験した人よりも高い数値になっています。
エクスペディアは、こうした結果を紹介しながら、日本から近い「ひとり旅の行き先」を提案しています。初めての海外ひとり旅でも安心なのはバンコクです。日本から近く、親日家の人が多いからだといいます。グルメ、ショッピング、マッサージなど、ひとりだけでも思う存分楽しむことができます。
11月11日の「独身の日(シングルデー)」を本場で体験できる上海もおすすめだといいます。3時間程度の飛行時間で、時差も1時間しかないため、旅慣れしていない人にもいいとのこと。超高層ビルが立ち並ぶ夜景や、趣ある洋館群をひとりで気の向くままに散策するのは魅力的です。
アジア以外でひとり旅をしてみたい人には、日本から2時間で行けてヨーロッパ気分が味わえるウラジオストクをすすめています。ビーチやカジノなど様々な観光スポットがあるため、自分に合った過ごし方を選べるといいます。
「ひとり旅の印象が変わった」
エクスペディアの広報の村井晶奈さんは、アンケートの結果について、次のように語ります。
「面白い結果だと思ったのは、ひとり旅をしている人ほど仕事の充実につながっているということです。 大学生までの若いうちにひとり旅を経験している人ほど年収が高い傾向にあるという結果が出ました。 早い段階からひとり旅を経験することで視野を広げることができ、それが仕事の成功にもつながるのではないでしょうか」
さらに世の中の「ひとり旅の印象が変わってきている」と話します。
「昔はひとり旅というとバックパッカーの印象が強いですが、今は8割が『ホテルに宿泊する個人手配旅行』で、バックパッカーは13%にとどまっています。 旅行価格が昔に比べて安くなると同時に、 一人部屋の多いビジネスホテルが増えるなど宿泊形態も多様になり、 より気軽にひとり旅がしやすい環境になっていると言えると思います」