大阪で「ひとり飯」を満喫 「ひとり難易度」もわかるオススメ飲食店
大阪の繁華街、梅田となんばにある「ひとり晩ごはん」向けの店を掲載したムック本があります。京阪神エルマガジン社(大阪市)が2016年に発行した『梅田となんば ひとり晩ごはん』です。「ひとり晩ごはんが苦手な人も絶対に行ける160軒」が紹介されています。
同社のMOOK・書籍編集部の辻本弘樹部長は「大阪市内で暮らしている人や働いている人で、特に晩ごはんに、スーパーやコンビニのお弁当ばかり食べている人に読んでもらいたい」と語っています。
「ひとり難易度」とともに店を紹介
巻頭特集の「梅田となんば、ひとり晩ごはん最前線」では、話題のお店の中から、ひとりでも行ける店をピックアップ。「ひとりハードル」と名付けた「ひとり難易度」とともに紹介しています。
この特集では、梅田駅近くの寿司屋「牡蠣とワイン すしまる」を紹介。寿司ネタの名前が書かれた札をポンと目の前の箱に入れると、注文ができるそうです。ほぼ喋らずに食べられるのが、おひとりさまにもオススメのポイントとのこと。ひとりハードルは中級とされています。
また、「カフェと喫茶、ひとり晩ごはんと読書」という記事では、1946年開業のなんばの老舗喫茶「純喫茶アメリカン」を紹介しています。広々とした店内は雑多でガヤガヤしており、静かすぎる雰囲気よりも安心感があるため、ひとりで過ごしやすいとのことです。
カフェや喫茶店では、晩ごはんを食べた後に、読書などしながら一息つけるということで、おすすめの文庫本を紹介。夜の孤独の時間に優しく寄り添ってくれる詩集『二十億光年の孤独』(谷川俊太郎)や、ひとりご飯の楽しみ方を教えてくれるエッセイ『貧乏サヴァラン』(森茉莉)などを勧めています。
このほか、ムック本では「百貨店の美味しいひとり晩ごはん」や「もりもり野菜の晩ごはん定食」といった記事が掲載されています。
ひとり晩ご飯のムック本を企画した理由
同社のMOOK・書籍編集部の辻本さんは、企画の狙いを次のように語っています。
「宴会の店選び情報は多くあるのに、『お酒を飲まずにごはんが食べられる店』や『ひとりでも居心地悪くない店』についての情報は手に入りづらいので、ニーズがあるのではないかと思いました。また弊社の『ひとり』をテーマにした観光ガイドブックがヒットした実績があることから、確実に反響が得られる『ひとり晩ごはん』の企画が誕生しました」
辻本さんは、今後も「ひとり」をテーマにした企画をしていきたいと語っています。
「弊社では、10年ほど前から『ひとり』をテーマにさまざま商品を出版しています。最初の出版から非常に反響がありました。『ひとりごはん』『ひとり旅』など多数特集しておりますが、いずれも読者の反応はいいです。今後もニーズがあると思いますので、『ひとり』をテーマにした企画の本は定期的に出していく予定です」