老舗バーで食べるナポリタンとチーズケーキ 「ひとり」で味わう絶品グルメ

『東京ノスタルジックBARグルメ』
『東京ノスタルジックBARグルメ』

バーの名店を紹介する本は数多く出版されていますが、「絶品グルメ」が味わえる老舗バーを紹介したムック本があるのをご存知でしょうか。辰巳出版が2018年11月に発売した『東京ノスタルジックBARグルメ』です。

大衆的な雰囲気でリーズナブルな値段設定のバーをメインに紹介しています。編集部によると、ひとりでも気軽に入りやすい東京近郊の店を選んだといいます。「30~50代のおひとりさまの男女に、新たな食のライフスタイルを提案したい」としています。

創業50年の隠れ家的な老舗バー

『東京ノスタルジックBARグルメ』より、隠れ家的老舗バー
『東京ノスタルジックBARグルメ』より

ムック本では、東京の都心部を中心に、神奈川、埼玉、千葉などのバー70軒を紹介しています。そのなかでも、編集を担当した大澤忠基さんが特にオススメなのは、東京・四ツ谷の「よつやこくている」とのこと。

創業50年ほどの老舗バーで、昭和の雰囲気が残っています。ナポリタン(800円)やイカとセロリー炒め(900円)などの料理は全部手作り。近くに住む人やサラリーマンの間ではナポリタンが人気なんだとか。

「昭和の香りが漂う大衆ノスタルジックバーという雰囲気で、個人的にもイチオシのお店です。『ナポリタン』や『ピザ』が名物ですが、個人的にオススメなのは『たらこスパ』です」(大澤さん)

『東京ノスタルジックBARグルメ』より、十条にある元喫茶店の本格バー
『東京ノスタルジックBARグルメ』より

大澤さんによると、特に「おひとりさま」にオススメなのは、東京・十条の「アルビオンズバー」だといいます。もともとは喫茶店で、その外観をそのまま使っているため、ひとりでも入りやすい雰囲気だそうです。

ドリンクはウイスキーのオールドボトルが中心。イチローズモルト・ジョーカー・モノクロは1杯8640円もする高級品です。

「マスターは話上手で凄くお酒に詳しいし、品揃えも本格的なので、バー初心者にも優しいと思います。何より喫茶店時代から続くチーズケーキが、凄くウイスキーに合って絶品です。その意外性を楽しめると思います」(大澤さん)

『東京ノスタルジックBARグルメ』より、洋食と生ビールに愛情を注ぐビアホール
『東京ノスタルジックBARグルメ』より

ほかにも、明治創業で洋食と生ビールが美味しい「ビヤホールランチョン」(東京・神保町)や24時間営業の喫茶店「伯爵邸」(埼玉・大宮)などが紹介されています。

「洋風グルメ居酒屋の元祖」

辰巳出版の大澤さんは、企画の経緯について、次のように語っています。

「最近『バル』などの洋風グルメ系居酒屋が流行ってますが、元祖は今回の本で紹介したような大衆昭和バーなんじゃないかと思っています。もっと若い人や女性たち、ちょい飲みするサラリーマンたちにも、大衆昭和バーの素晴らしさを伝えたいと思って、この本を企画しました」

さらに、読者に向けて、次のように話しています。

「バーの料理は洋酒に合うのが基本なので、大衆的・庶民的とはいっても、やっぱりご馳走な雰囲気があります。自分へのご褒美に、たまにはちょっと贅沢なお酒を飲むなんて、日々のアクセントに良いかと思います。今回、『東京ノスタルジックBARグルメ』で紹介した大衆老舗バーは、どの店もひとりで入ってもすぐ楽しめると思います」

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