異国情緒たっぷりの「多国籍カフェ」 知らない国の知らない料理を食べるワクワク感!

日頃、海外旅行のガイドブックを制作している私。そのせいか、街で外国料理のお店を見かけると、ソワソワと気になって、仕事を全力で終えて、ひとりで行ってみるのが習慣になっています。

海外取材でいろんな料理を食べているという自負もあり、多国籍料理を出すお店でメニューを見ても驚くことはほぼありません。どんな料理かほとんどわかる、という自信がありました。

そう思っていたんです、この店に行く前までは。

谷中銀座の路地裏に広がる「異国の世界」

そのお店の名前は「サクラカフェ」。池袋、幡ヶ谷、神保町、日暮里、浅草と、東京都内に5つあるサクラホテルに併設されているカフェです。

サクラホテルは、人気観光地へのアクセスがよく、ドミトリーと個室が選べることなどから、外国人に大人気で、カフェも異国情緒たっぷり。巷で人気のトルコのサバサンドを初めて日本に紹介したのは、ここサクラカフェなのだとか。

これまでに訪れた外国人は、およそ150カ国からというからすごい。

「新型コロナウイルスの影響で、ホテルに宿泊する外国人が激減しましたが、非常事態宣言が解除された後、カフェは戻り調子となっています。ここ最近の来店客数は、日本人や日本在住の外国人などでコロナ発生以前を上回るほどです」

そう話すのは、サクラカフェ・チーフのリムさん。スタッフ全員が英語を話せることに加えて、中国語やフランス語、ポルトガル語などさまざまな言語が堪能なスタッフがいることから、日本在住の外国人の利用も多いのだとか。

サクラカフェの名物メニューとなっているトルコの屋台料理「サバサンド」。10年以上前から提供しています。

私が初めてサクラカフェを訪れたのは、7、8年くらい前になります。

当時はまだ珍しかったサバサンドの取材で、池袋のサクラカフェに伺いました。サバサンドの存在を知らなかった私は、サバは焼いてご飯で食べるものと思っていたので、結構な衝撃がありました。

それからいろんな雑誌で幾度となく取材をして、今では私のYouTubeチャンネルで、世界の料理のレシピ動画にも協力していただいています。

特にお気に入りは日暮里のサクラカフェ。JR山手線の日暮里駅または西日暮里駅から徒歩5分、谷中銀座の路地裏にあります。

谷中銀座は、昭和の趣を残す商店街の食べ歩きが楽しいところ。良い雰囲気のお店が並びますが、昔ながらゆえに狭い店が多く、混み具合によってはゆっくりできないこともあります。

そんな中、サクラカフェは100席ある大型店。注文カウンターで料理を選び、料金を先に支払います。ファストフードのような気軽さも利用しやすいポイント。ひとりでも、のんびりと過ごすことができます。

かわいい色合いのテラス席。晴れた日はこちらで。

こんな料理ぜんぜん知らない!本気の外国料理

ホテルの宿泊者以外も気軽に利用できるカフェですが、最大の特徴は、世界各国の料理が食べられること。

「そのようなお店はたくさんあるじゃないか」と思いますよね。でもこちらのカフェは、見当もつかない驚きのメニューがたくさんあるんです。

これまでに提供した国の料理は約30カ国。フランスやイタリア、タイ、韓国など日本でメジャーなところはもちろん、ザンビアや南アフリカ、ウズベキスタン、イスラエルなど幅広い国々の料理を提供しています。ザンビア料理ってなんだろう、見当もつかない。

ある日のメニューボードには、リトアニアのツェペリナイ、マリ共和国のチキンヤッサと書いてあります。「チキンヤッサは鶏肉なのかな」と何とか想像できますが、ツェペリナイとはなんぞや?

これがリトアニアのツェペリナイ。見た目だけではどんな料理なのかまだわからない。

「ツェペリナイ」という名前の由来は、ドイツのツェペリン飛行船の形に似ているためなんだとか。ソースがかかっていてわかりにくいですが、下のジャガイモの形が飛行船のように楕円形になっています。

蒸したジャガイモにデンプンを加え、中にお肉をつめた料理。上にはクリームソースがかかっています。もっちりとした芋餅のようなジャガイモにお肉。これはうまい!

リトアニアもツエペリナイもぜんぜん知らないけど、食べてみると、中から肉汁溢れるお肉が登場!スープのないシチューみたいな感じ。
こちらはマリ共和国のチキンヤッサ。鶏肉と野菜のスープ煮のようなもの。マスタードの酸味が効いて、とってもおいしい!マリかぁ、これが本場の味なのか、全然知らんけど。

リトアニアもマリも行ったことがないので、この味が正解なのかは全くわかりません。でも、知らない外国料理を食べるのは、ちょっとした旅行気分も味わえて、何だか楽しい!

今日はどんな料理に出会えるか。世界の旅人の気まぐれ料理

サクラカフェの楽しみは、常に新しい料理に出会えること。「世界の旅人の気まぐれ料理」と題し、世界の料理が気まぐれで登場します。

現在の「気まぐれ料理」のメニューは、イランのゴルメサブジ、ネパールのチキンシズラー、ウズベキスタンのサモサです。これまた、コアなラインナップ!

このようなメニューは、サクラホテルに宿泊するゲストからその家庭のレシピを聞き、一緒に楽しい料理を開発しているのだとか。そのゲストの家庭の味にシェフがアレンジを加え、サクラホテルのオリジナルの味に仕上げています。

定番のグランドメニューには、トルコのサバサンドやタイのカオマンガイなど人気のメニューがずらり。

カオマンガイは若鶏を半身使い、ボリュームたっぷり。これはタイで食べるより、うまいんじゃないか。それもそのはず、フランス料理の元シェフが腕を奮っているのです。料理人歴30年の加藤シェフにおいしさの秘密をうかがうと、

「ソースはスイートチリをベースに味噌を加えたオリジナルです。鶏はじっくり1時間半煮て、ライスはその鶏の出汁で炊いたものです。ご飯の量は一人前1合もあるんですよ」

ご飯1合、それはかなりのボリューム!

鶏の身はふっくらとやわらかく、オリジナルソースは味噌の風味がうますぎる。メニューに迷ったら、ぜひカオマンガイがオススメです。

若い男性でもお腹いっぱいになりそうな、大きなカオマンガイ

世界のビール60種類がオトクに飲める

都内で多国籍の料理を出す店は多いけれど、サクラカフェのメニューほど、多国籍に展開しているのは、他にないハズ。ドリンクも豊富で、特にビールは60カ国の銘柄を揃えています。

輸入ビールってお値段が少々高いけど、ここには飲み放題プランがあるんです。「世界のビール30種120分飲み放題2000円」というプランは、名前そのままにおトクにビールがいただけます。

お客は外国人が多く、日によっては、日本人は私のみなんてことも。異国情緒がたっぷりで、そこもお気に入りのポイントです。ゆったりと寛げるので、ひとり客も多いんです。

カフェでは、外国語と日本語の言語交換やミュージカルなどイベントも開催しています。過去には、ご近所散策ツアーイベントなども開催。ツアー後にティーパーティの交流会など行っています。

チーフのリムさんは「現在はまだ控え気味ですが、順次元に戻すイメージで増やしていきます。今後開催予定のイベントは、全般的におひとりさまも気軽にご参加いただけるものばかりです」と話しています。

カフェそのものの利用者も「3〜4割はおひとりさま」(リムさん)とのこと。「ディナーもワンプレートのセットプランがあるので、ぜひご利用ください」ということです。

ランチだけでなく、ディナー時にこれがあるのはありがたい。フードは21時まで、カフェは24時間営業なのも、ポイントが高い! 本格レストランと変わらない味が、ファストスタイルで気軽に利用できるんです。

今日は何があるかなと、行くたびに楽しいカフェ。それが、サクラカフェなのです。

サクラカフェ日暮里

東京都文京区千駄木3-43-15

03-5685-6111

24時間営業、年中無休

モーニン4:30〜11:00、ランチ11:30〜15:00、ディナー17:30〜21:00

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矢巻美穂 (やまき・みほ)

国内外の旅行雑誌を中心に活動するカメラマンで、撮影から執筆・編集作業まで行う。単著としてネパール、台湾、ウズベキスタン、韓国などのフォトガイドブックを執筆。近著は『はじめて旅するウラジオストク』(辰巳出版)。また、YouTubeで「旅ちゃんねる MinMin Tour」をオープン。これまで取材に行って、本当に美味しかった店や行ってよかった人気スポットを紹介。

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