握手するだけで「相手の情報」がわかる! 人体通信技術を使った「婚活パーティー」が登場

人体通信技術を使ったコミュニケーションサービス「HiT」
人体通信技術を使ったコミュニケーションサービス「HiT」

ただ相手の身体に触れるだけで瞬時に情報がやり取りできる——。そんなSFのような新しい「人体通信技術」を使った婚活パーティーが開かれています。

人体通信技術とは、握手など人間の身体に触れる自然な動作だけで通信できる技術のこと。この技術が搭載された特殊なデバイスを身につけた人同士がお互いにふれあうことで、伝えたい情報を相手に瞬時に伝えることができるのです。

この新しいコミュニケーションサービス「HiT(ヒット)」は、博報堂グループのスタートアップスタジオ・QUANTUMがパナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社の技術を使って、開発しました。

握手するだけで「プロフィール情報」が伝わる

「『HiT』のことを聞いて、すぐに導入することを決めました」というのは、結婚相手紹介サービス「ツヴァイ」の才村圭子さん。このサービスを取り入れるのは業界初だといいます。

「従来の婚活パーティーでは、プロフィールシートに記載された情報を元に交流していただきますが、年齢や居住地、収入といった決まった情報しか知ることができませんでした」

なかには、数分ごとに交流する相手が変わっていくパーティーもあります。そんな場合は、「多くの人に会えるけれど、数分話しただけでは相手のことが良くわからない」といった声が聞かれるなど、深いコミュニケーションに繋がらないこともあったといいます。

しかし、「HiT」を導入したパーティーでは、ただ握手をするだけで相手の基本情報がタブレット端末の画面に表示されます。「さらに、握手するごとに質問が入れ替わり、会話のきっかけにしていただくことができるようになりました」(才村さん)

握手をかわした二人が見ているタブレットの画面に表示される質問項目は、「結婚生活で大事にしたいこと」「将来はどこで暮らしたいか」「共働きを希望するか」など。直接ズバリとは聞きづらいことが準備してあり、会話のきっかけとすることができます。

握手をするたびに質問項目が入れ替わっていく

ツヴァイでは、握手という「ふれあい」でぐっと距離感が縮まり、より活発な会話につながっていくのではと期待しているそうです。

「共通項目が多いとハートが大きくなっていくなど、コミュニケーションがより楽しくなる仕掛けも用意しています。一組でも多くのカップル誕生につなげていきたいですね」(才村さん)

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