「ソロ活女子のススメ」ひとり遊びのコツを伝授する指南本

朝井麻由美さんの新著『ソロ活女子のススメ』(大和書房)
朝井麻由美さんの新著『ソロ活女子のススメ』(大和書房)

DANROの執筆陣のひとりでもあるフリーライター・コラムニストの朝井麻由美さんが3冊目の著書となる『ソロ活女子のススメ』(大和書房)を出版しました。魅惑の「おひとりさま」ワールドとはどんなものなのか。朝井さんに聞きました。

「ひとりとは何か」という考えを掘り下げる

『ソロ活女子のススメ』は、極度の「ひとり好き」である朝井さんが、あちこちにひとりで遊びに行って見つけた「ひとり遊びのコツ」を書いた本。わかりやすいタイトルですが、「正直、男性・女性で分けるのがあまり好きではないため、『ソロ活女子』と銘打ってしまうことには、少し葛藤がありました」といいます。

「とはいえ、事実として、牛丼屋やラーメン屋など、場所によっては女性がひとりで行きづらいと感じるところもあるでしょう。また、私のひとり好きは、中学や高校の頃の集団行動にうまくなじめなかったことに端を発しています。この、学校内でのグループ云々に悩むのも、女子の方が多いように思います。そういった部分を汲み取ったものを一冊にまとめたい、と思って書きました」(朝井さん)

本の前半は、朝井さんが「ひとりは恥ずかしいと思っていたころ」や「ソロ活を始めたきっかけ」を振り返りながら、ひとりでいる勇気が出ないという人とも一緒に「ひとりとは何か」を考える部分。後半は、実際のソロ活を難易度別に紹介した「オススメソロ活30選」からなっています。

なかでも朝井さんのおすすめの章は、ひとりの肩身の狭さや恥ずかしさについて考察している2章の「『ひとりが恥ずかしい』問題」と、ひとり遊びのアイディアが提案されている4章の「オススメソロ活30選」です。

また、ところどころにコラム的に挿入してある「ソロ活の言い訳集」もぜひ参考にしてほしいそうです。これは、「ソロ活をしたいけど、人目が気になる、恥ずかしい」という人のための即席テクニックを紹介したものです。

本の冒頭には、自分にぴったりのソロ活が見つかる「タイプ別診断チャート」

ソロ活の魅力とは何か

朝井さんによると「ソロ活」の魅力は以下の6点。

・人と予定を合わせる必要がない
・行きたいと思ったその瞬間に行きたい場所に行ける
・人に気を遣わなくて済む
・人と一緒にどこかへ行ったときに気づかなかったようなことに気づく
・自分に自信がつく
・自分を知ることができる

この本は、「ソロ活デビューしてみたい」「一人でいる時に恥ずかしさを感じる」「ひとりの時間がほしい」「休日の過ごし方を知りたい」「自分を好きになりたい」といった人に、ぜひ読んでほしいといいます。

また、タイトルは『ソロ活女子のススメ』ですが、「女子じゃないけど、ひとりが好きだ」という男性にもおすすめできる内容だといいます。

「男性客が多い店は女性が入りづらく、その逆も然りですが、そういう部分はソロ活の表面でしかなくて。ソロ活って“自分を知る行為”なんです。ひとりの時間に自分自身を見つめ、自分の好き嫌いについてをより深く知ることができる側面があります。私はソロ活を繰り返すことで、なんとなく過ごしていた空き時間が減り、好きなこと、やりたいことをするために有効活用できるようになりました。男女問わず、人生を楽しく過ごすヒントになれば、と思っています」(朝井さん)

具体的におすすめのソロ活は?

4章の「オススメソロ活30選」より

朝井さんが特に好きなソロ活について聞いてみると、「焼肉、寿司、フルコース」とのこと。食べることが好きなので、特に好きなものとなると、どうしても食系を選んでしまうとか。

初心者におすすめのソロ活を聞くと、アフタヌーンティーと猫カフェ、プラネタリウムをあげてくれました。

「アフタヌーンティーはほぼ喫茶店の延長線上で、優雅なひとりマダムが結構います。猫カフェは他のお客さんがみんな猫に夢中ですし、プラネタリウムは暗いので人目が気になりません。また、食べるのが好きな人は、自分が好きなものを食べに行くソロ活であれば、満足度が高いはずです」(朝井さん)

とはいえ、「『ソロ活をすること自体』を目的にするのではなく、「どうしても焼肉に行きたい!ひとりでも行きたい! 行く!」という、ほとばしる欲求を抑えきれないからひとりで行く、というのがあるべき姿だと思っています」ともいいます。

最後に、「ソロ活をする人」について聞いてみました。

「ひとりでいろいろなところへ気軽に出かける人は、いい意味で欲張りなのだと思っています。あれもこれも気になるし、楽しいことをしたい、という気持ちを抑えきれず、結果的にひとりで行っていた、という感じなのではないでしょうか。それはいいことだと思います。人生は短いので、1秒でも楽しく生きましょう!」

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