3度おいしい「ひとり鍋」白菜と豚バラを味わい尽くす!(ひとり料理のヒント 2)

こんにちは。「アラフィフ男子のキッチン365」の吉田正幹です。ひとり暮らしをちょっと豊かにしてくれる「普段着ご飯」を紹介するこの連載。今回のテーマは「ひとり鍋」です。

むしろ「後が愉しい」ひとり鍋

「ひとり鍋」いうと、どことなく空しいような、淋しいようなイメージが付きまといますよね。でも、ひとりで食べるからこそ、「after鍋」を思い切り愉しむこともできます。臆することなく、たっぷり作っても大丈夫です。

ひとり鍋の極意は「食材を極力、選り抜くこと」。

鍋にしようと思うと、アレも入れたい、コレも入れたら美味しそう…と、とかく欲が出るモノですが、具材は最低限に絞ったほうが、2食目、3食目のメニューにバリエーションを増やせます。

今回紹介する鍋のメインの材料は、白菜と豚バラ肉です。鍋として味わった翌日は、薬味を変えて朝ごはんの汁物代わりに。さらに、極旨ラーメンへと進化させましょう。

では、さっそく「鍋」から作りましょうか。

1食目「白菜と豚バラの旨塩鍋」

調理工程は至極簡単! 刻んで煮て、ちょちょっと調味して完成です。

飽きの来ない味わいですが、ゆず胡椒をアクセントにすると、ビールも進みますよ!

<材料> ※約3食で食べきる分量です

・白菜:1/4株

・豚バラ肉スライス:250グラム程度

  →「しゃぶしゃぶ用」ではなく、それより厚めの「スライス」したものがオススメ

・生姜:ひとかけ(みじん切り)

・にんにく:1〜2かけ(みじん切り)

<調味料など>

・水:3カップ(600cc)

・料理酒(日本酒): 1カップ(200cc)

・みりん:大さじ1

・和風だし:小さじ2〜3

・中華だしの素:小さじ1〜2

・つゆの素:小さじ1

・塩:少々(お好みで)

<作り方>

1:白菜を4〜5cmのざく切りに、豚バラ肉は食べやすい大きさに切る

2:生姜、にんにくをみじん切りにする

3:鍋に水を入れ、沸いたら和風だしと料理酒を加え、アルコールを飛ばすように一煮立ちさせる

4:食材を鍋に入れる(生姜、にんにく、白菜、豚バラ肉)

  →豚バラ肉はくっつかないように、1枚ずつ剥がしながら入れる

5:みりん、中華だしを加えて、味を見る

  →足りないようなら、塩、中華だしなどで調整する

6:鍋に蓋をして具材が柔らかくなるまで煮込む(中火の弱火〜10分程度)

  →吹きこぼれ注意! 必要に応じて蓋を少しずらして

7:仕上げに、つゆの素を加え全体をよく混ぜ、味を見る

  →この時点では白菜からも水分が出ているので、味がぼやけているようなら塩などで調える

8:完成!

  →器に取りって、柚胡椒を溶きながら食べると体もホカホカ! ビールも進みます。

おいしいスープが後を引きますが、調子に乗ってゴクゴク飲んでしまうと2食目、3食目に「悪影響」を及ぼします! ご注意くださいね(笑)

2食目「食べる汁物」

翌朝は、鍋を温め直して「食べる汁物」として。大きな器でたっぷりどうぞ! 

具材を「おかず」代わりにシッカリ1膳、食べられます。お新香なんかがあれば、更にいうことありません!

ゆうべはゆず胡椒でいただきたきましたが、きょうは七味を振って。微妙な味の変化も楽しいですよ。

3食目「白菜ラーメン」

3食目はラーメンスープにして、浚(さら)ってしまいましょうか。

まず、鍋の残りを温め直します。

同時にスーパーのチルド食品売場に置いてある「生ラーメン」を一玉、用意して、別鍋で袋に書いてある時間通りにゆであげます。

ラーメンを湯切りして丼へ。そこに温まった鍋の残りを入れる。お好みでバターをひとかけ、温泉卵をトッピングしても美味しいですよ。

クリーミーな味がお好みなら、ラーメンではなく市販のルウを加えて「激うまシチュー」も簡単にできます。

スープには白菜や豚肉の旨味が充分に溶け出していますから、アッという間に絶品のシチューが出来上がり! 

ご飯にかけて、バタートーストを付けながら食べてもGOODです。

インスタでは他の「鍋料理」も

こだわり&愛用「調味料」のご紹介

「福来純 料理酒」

江戸時代から続く岐阜の造り酒屋・白扇酒造さんの料理酒。実はこちらのみりんも愛用しています。

和食に酒とみりんは欠かせない調味料…というか味のベースです。プロの足下にも及ばない僕の料理テクニックを補うため、これまでにも「おいしい」と評判のある料理酒やみりんはいろいろ試してみました。

そのなかで、僕の好みにシックリきたのが、こちらの料理酒。今回の鍋では1カップほど使っていますが、旨味の醸成に一役も二役も買ってくれているような気がしています。

ただ、この「福来純 料理酒」、どこでも売っているというシロモノではないのがタマニキズ。

一度、問い合わせたことがありますが、都内では日本橋の百貨店が唯一、直接取引がある、とのこと。「店舗様での在庫状況はわかりかねますので、お出かけ前に確認をされることをおすすめします」と丁寧な返事をいただきました。

僕の場合、日本橋にはそうしょっちゅう用事はないので、たいていは通販サイトで一升瓶を求めることが多いです。

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吉田正幹 (よしだ・まさもと)

1966年生まれ、千葉県出身。料理のコンセプトは「背伸びをしない、普段着ごはん」。幼い頃から慣れ親しんだ家庭料理が中心で、手抜きしておいしくなるためなら、調理器具や調味料、素材にも「ドンドン頼る」が信条。マスコミ関係の仕事の傍ら、日々の料理をInstagram「アラフィフ男子のキッチン365日」にpostしている。

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