ナス一袋を「おいしい二品」で使い切る(ひとり料理のヒント 1回)
こんにちは。「アラフィフ男子のキッチン365」の吉田正幹です。インスタで「背伸びをしない、普段着ご飯」をコンセプトに、ひとり暮らしから生まれた簡単レシピの料理を紹介しています。
DANROでは、毎回テーマを決めて、ひとり暮らしをちょっと豊かにする「普段着ご飯」を取り上げていきたいと思います。今回のテーマは「ナス一袋」です。
ひとりには多すぎる「袋売りの野菜」
ひとり暮らしだと野菜を買うとき、ちょっと迷いませんか?
タマネギ、にんじん、ナスにピーマン…これらの野菜は、1つで売っている場合が少なく、大抵は4つ5つの袋売りがほとんどだからです。ひとり暮らしでは「ちょっと多いな」と買うのをためらうことも多いのでは?
僕も以前はそうでした。思い切って袋入りを買うと「何人家族だよ!」と突っ込みたくなるほど大量のおかずが出来てしまい、食べきるのに四苦八苦、なんてこともよくありました。
でも、買った材料で「ひとつのメニューをつくること」にこだわらず、目先や味を変えて2品、3品と作ってみる。その”知恵”が付くと、袋買いも怖くなくなります。
今回は、おいしい盛りの「ナス」一袋(5本を想定)を、2つのメニューで使い切ってみましょうか。
一品は、酒肴によし!【ナスの生姜焼き】。もう一品は、ゴハンに合う合う!【素揚げナスのネギだれ】。
【生姜焼き】で晩酌を楽しみ、翌朝に【素揚げ】で朝ごはんを、なんて食べ方もオススメです!
では、作ってまいりましょうか!
酒肴によし!【ナスの生姜焼き】
ナスと生姜だけのシンプルな生姜焼きです。ごま油のアクセントで、コクも香りもマシマシ、食欲中枢を程よく刺激してくれます。
調理のポイントは、ナスの火の通し方。炒めるのではなく、蒸し焼きにする感覚で!
<材料>
・ナス:2本
・生姜:チューブ2〜3cm(もちろん生をおろしてもOK)
<調味料>
・みりん:大さじ1
・料理酒(日本酒):大さじ1
・サラダオイル:大さじ:1〜2
・中華だしの素:小さじ:1
・塩:少々
・しょうゆ:少々
・ごま油:少々
<作り方>
1:ナスのヘタを落とし、タテ半分→さらにタテ3分の1に切る(1本あたり6等分)
2:フタが閉まるフライパンに、切ったナスを入れ、サラダオイルを掛け回す(まだ火はつけません)
3:フライパンを大きく回すようにしながら、ナスにサラダオイルを馴染ませる
4:フライパンを中火にかけて蓋をして2〜3分放置して「蒸し焼き」に
→ナスの大きさによるので様子を見つつ、時々フライパンを揺すって上下を返す
5:ナスにほどよく焦げ目がついたらフタを外し、料理酒、みりん、中華だしを入れて全体を炒め合わせる
6:この時点で火が通っているはずなので、味見。足りなければ、塩、しょうゆで整える
7;火を止めて、鍋肌からごま油をたらし、混ぜ合わせる
8:器に盛ったら、生姜をトッピングして完成!
ゴハンに合う合う!【素揚げナスのネギだれ】
甘塩っぱいネギだれがナスとよく合います。そのままでも美味しいですが、白いご飯に載せて掻っ込むのがオススメ。朝ごはんにもいいですよ!
<材料>
・ナス:3本
・長ネギ:1本
・生姜:チューブ2〜3cm(生をおろしてもOK)
<調味料>
・酢:大さじ1
・砂糖:大さじ1
・しょうゆ:大さじ1
・塩:小さじ1/2弱
<作り方>
1:長ネギ1本ををみじんに刻む(縦半分→みじん切り)
→刻んだネギはボウルなどの容器へ
2:ナス3本を小口切りに
→ヘタを切り落として縦半分→それを1cm幅に切る
3:切ったナスをジップロックなどに入れ、塩をして揉み、冷蔵庫で休ませる(5分程度)
4:長ネギを入れたボウルに塩以外の調味料を加え、混ぜ合わせたら、冷蔵庫に入れて冷やしておく
5:フライパンに油を多めに敷き、強火で温める
6:ナスを冷蔵庫から出して水気をよく絞る(手で絞った後、キッチンペーパーに包んでさらに絞る)
7:フライパンが熱くなったらナスを入れて、色よく揚げ焼きに(火加減は中火程度)
8:キツネ色に揚がったものから、長ネギの入ったボウルに入れて漬け込む
調理工程はここまで。食べる直前にナスをボウルから引き上げ、ご飯に載せる。一晩程度、漬けてもOKです。
彩りに大葉を刻んでもいいでしょう。炒りごまをトッピングしても合います。
インスタでは「麻婆茄子」や「ナスのボロネーゼ」も
こだわり&愛用調味料のご紹介
中華だし「創味シャンタン」
ペースト状の中華だしです。炒め物、スープ、何でもござれ。コイツを入れると、本格的な「中華な味」がお手軽に!
僕の愛用品の一つ。ごく一般的に使われている中華だしよりも、少し値段が高めですが、「ちょっとイイものをつかえば、もっと美味しくなるんじゃね?」的な発想です。
和風だしでも、胡麻油でも、料理酒でも同じ発想です。ちょっとイイものをどんどん使ってみて、行き着いたお気に入りが「創味シャンタン」なのです。