「ソロキャンプ」や「ひとり焼肉」 「ソロ活」情報をまとめたムック本
ひとり焼肉やソロキャンプなど、おひとりさまの活動「ソロ活」に注目が集まっている中、日本各地のひとり遊びスポットを紹介したムック本が出版されました。KADOKAWAが12月上旬に発売した『おひとりさま専用Walker2019』です。
昨年12月に出版した『おひとりさま専用Walker』の反響が非常に大きかったため、第2弾として企画されました。前回は東京近郊の情報が中心でしたが、今回は日本全国の情報を掲載しています。編集を担当した中村茉依さんは「おひとりさまも市民権を得てきたと感じています」と話しています。
「一人でできないことはない!」
ムック本の中では「ソロ活」スポットとひとりメシを堪能できる店を紹介しています。日本各地のエリア(首都圏、東海、関西、九州)ごとに掲載しています。
編集者の中村さんが特におすすめなのは、ひとりメシの特集です。「ひとりでは行きにくい」と感じる飲食ジャンルを中心に掲載しました。焼肉、寿司、お好み焼き、鍋などのジャンルがあります。飲食店紹介の中には、客の何パーセントがひとりかを示した「ひとり率」も載っています。
中村さんの一押しの店は、東京都内に2店舗を展開する『焼肉ライク』とのこと。実はDANROでも、今年8月に1号店が新橋にオープンしたとき記事にしています。
「ひとり焼肉のお店で、カウンター席なのですが、座席の引き出しに、おしぼりとお箸が収納されているところがポイント。声をかけなくても済むところが、おひとりさまに優しい! 誰とも会話せず、肉と向き合える! 最高です!」(中村さん)
ひとりで遊ぶ「ソロ活」の特集では「一人でできないことはない!」としながら、定番なものから斬新なものまで紹介しています。ソロハイク、ひとり卓球、ナイトソロサイクリングなどが掲載されています。
関西エリアでは、伊勢参りや世界遺産・白川郷へのひとり旅のプランを提案。王道の観光地をひとりで贅沢にまわってみるのもいいかもしれません。
編集者の中村さんは、プチ流行中だという「ひとりディズニー」を初めて体験しました。ひとりディズニーをライフワークにしている、ミュージシャンの小宮山雄飛さん(ホフディラン)が楽しみ方を指南します。「慌てず、焦らない」「行きつけの店をつくる」などとアドバイスをしています。
中村さんは、ひとりだと待ち時間を短縮できる「シングルライダー」対象のアトラクションに乗ったり、焼きたてワッフルを味わったりしました。「ひとりディズニー」を満喫した中村さんは、次のように感想を語っていました。
「130分待ちのスプラッシュマウンテンが、シングルライダーの利用で10分で乗れました! 時間の有効活用ができるのも、ひとりディズニーの魅力だな、と思います。『あのカップル、喧嘩してる…』等の人間観察もできるので、人間観察好きの方には絶好の場所ですよ」
ムック本の中ではこのほか、テレビドラマ「孤独のグルメ」で主人公を演じる松重豊さんの「ひとりメシの極意」や、ひとり暮らしの人におすすめの「ひとり料理レシピ」なども紹介しています。
「おひとりさまも市民権を得てきた」
今回のムック本は、すでに重版が決定したとのこと。前回の2018年版も、今年9月に3度目の重版が決定しました。編集者の中村さんによると、「このような企画もののムック本では珍しい」とのことです。読者に向けて、次のように語っています。
「メディアさんから取材で声をかけていただくことも増え、おひとりさまも市民権を得てきたな、と感じています。独身・既婚問わず『ひとりの時間を満喫したい』方や『ひとりで何しようかな?』と悩んでいる方に読んでもらいたいです」