まっ暗闇でも遊べてしまう「白一色」のルービックキューブが生まれたワケ

6面すべてが「白」のルービックキューブが販売されています。昨年11月に発売されたこの商品は「白いルービックキューブ」。価格は2800円(税抜)です。すべての面が白とはいっても、各面は「つるつる」「もふもふ」「じょりじょり」という具合に、それぞれ触感が異なる素材で作られています。
開発のきっかけはあるツイッター投稿
発売元メガハウスの開発担当・藤島勇太さんによると、開発のきっかけは2020年にルービックキューブの日本発売40周年を迎えることでした。
「日本発売40周年を目前に、何か話題になるルービックキューブを作れないかと考えていました。ちょうどその頃、SNSで“白一色”のルービックキューブが話題になっており、企画者にご協力いただきました」(藤島さん)
話題になっていたルービックキューブとは、本多アシタさんがツイッターに投稿した「視覚ではなく触覚で解くルービックキューブ」でした。このツイートは2万6000回以上リツイートされ、ネットニュースなどでとりあげらました。
白いルービックキューブならではの遊び方
本多アシタさんが「真っ暗でも遊べるし、色だけならどの組み合わせも”正解”と言えそう」というこのルービックキューブをもとに、約5カ月の開発期間を経て商品化されたのが、「白いルービックキューブ」です。
この商品では各面の素材を、プラスチック(つるつる)、ファー(もふもふ)、面ファスナー(じょりじょり)、シリコン(つぶつぶ)、壁紙(さらさら)、合皮(すべすべ)と変えることで、白一色でありながら、触り心地に変化をつけています。
藤島さんは「手触りで各面の違いが出るように、素材選定が大変でした」と、開発時の苦労を語ってくれました。購入者からは実際に「目が不自由でも遊べるのでうれしい」といった声も届いているといいます。また、白一色というルービックキューブらしからぬ面白さから「インテリアとして部屋に飾る」という人もいるそうです。
「せっかくなので、真っ暗な部屋で遊んでいただき、視覚に頼らないもどかしさを楽しんでいただきたいです」と、藤島さんは白いルービックキューブならではの遊び方を提案しています。
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