旅しながら働こう!「定額で世界各地に住み放題」のサービス、長崎からスタート

KabuK Styleのメンバー。ソファに座っている白いTシャツの男性が大瀬良亮さん

世界を旅して働こう――。国内外の複数のシェアハウスとコワーキングスペースが一定の月額料金で利用し放題になるサービスが来年初め、長崎県からスタートします。今年創業したばかりのスタートアップ企業・KabuK Styleが新たに始めるプロジェクト「HafH(ハフ)」です。

11月23日に支援者を募集するクラウドファンディングを開始しましたが、1週間で150人以上が応募し、目標額を大きく超える500万円以上の支援金を集めています。

ソーシャル経済メディアの「NewsPicks」では、このプロジェクトを紹介した記事が700人以上に「ピック」されるなど注目を集めています。実業家の堀江貴文さんもこのようなサービスが「もっと増えて欲しい」とコメントしています。

「イノベーションが起こる場所にしたい」

「HafH(ハフ)」という名前は「Home away from Home=第2のふるさと」のアルファベットの頭文字からとったものです。「住まい・オフィス・地方」をシェアする、新しい形のコミュニティだとしています。

1号店は、KabuK Style共同代表の大瀬良亮さんの出身地でもある長崎で、2019年1月8日にオープンする予定です。1階がカフェ、2階がコワーキングスペースと観光客用ドミトリー、3階がシェアハウスになっています。

長崎県長崎市にオープンする1号店「SAI」のイメージ図
長崎県長崎市にオープンする1号店「SAI」のイメージ図

長崎からスタートする理由について、大瀬良さんは次のように語っています。

「長崎には江戸時代に外国人居留地があった出島があります。外から色々な風が入ってきて、オリジナルの風土ができた歴史があります。そんな出島を歴史的に保存するだけではなく、現代でも外から面白い人をどんどん呼んできて、イノベーションスペースのような場所にしたいと思ったんです」

今後は、国内は東京や大阪、海外はマレーシアやベトナムなどに施設を広げていく予定です。

定額を払うことで利用し放題になる「サブスクリプション」型なので、賃貸マンションに住むような感覚で施設を利用でき、「旅をしながら働くことが容易になる」といいます。

大瀬良さんは「旅が本当に好きな人にぜひ利用してもらいたい。国内外から色々な人に来てもらって、イノベーションが起こる場所にしたい」と語ります。

月額料金のプラン

定額料金のプランは3つあります。泊まり放題の「いつもハフ」プラン(月額8万2000円)、毎月10日以内は泊まることができる「ときどきハフ」プラン(月額3万2000円)、宿泊しないでコワーキングスペースを利用し放題の「はたらくハフ」プラン(月額1万2000円)です。

月額料金のプラン以外に、数時間や数日間の利用のプランも用意する予定です。仕事でちょっと疲れたときに昼寝をするといった使い方もできます。

共同代表の大瀬良さんは「東京や大阪などの都市に住んでいる人は、最初は『ときどきハフプラン』を試してもらって、多拠点生活を体験してもらえたら」と話しています。

「フリーランスの人はぜひ利用してほしい」

大瀬良さんは「世界中を拠点にして働く」というコンセプトを思いついた理由を次のように語ります。

「ここ数年、仕事でずっと世界中を飛び回っていました。そのとき、どこでも働けるなと思ったんです。窓の外がフランスだろうがドイツだろうが、携帯とパソコンとインターネットと水さえあれば、やることは一緒です。あまり国境が関係なくなっていると思いました」

大瀬良さんは、世界中を旅をしながら自由な働き方ができる人が増えてほしいと思っています。特にフリーランスの人に使ってほしいといいます。

「フリーランスで、ひとりで仕事を頑張っている人にはぜひ利用してほしいです。家を借りるときなど、色々な不便があるという話をよく聞きます。そういう人の障害をどんどんなくしていきたいと思っています。旅をしながら、そこで刺激を受けて、自分が好きなことをやる。そんな風に利用してもらえたらと思います」

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