自分が書いた婚活本を、離婚後に読み返してみた(50代からの独身日記 8)

宮崎は鵜戸神宮近くの運の石。神様は深く覚悟した人に宿るというが。。。
宮崎は鵜戸神宮近くの運の石。神様は深く覚悟した人に宿るというが・・・

実はわたし、10年に一度のスローペースで小学館から本を出しておりまして。2000年に『フランスワイン完全ガイド』(監修)、2010年に『婚活バカ矯正講座』の2冊であります。

フランスワイン~は折しもワインブームに見事に相乗りし、即完売。ブルゴーニュのワイン畑をくまなく歩きまわった経験が見事に花咲き、一気に旅費を回収しました。

それから10年後に2冊目の婚活バカ~も、当時の婚活ブーム終盤戦とはいえ、キレイごとにとらわれないストレートなタイトル(これは自分で考えてつけた)と突き刺さる?章立てで出版。10年ぶりに2匹目のドジョウを狙いに行ったわけですな。

当時の肩書きは「婚活アドバイザー」。ところは今はアドバイスを受ける立場に逆転!

ところが、いろいろな理由から8000部も刷ってしまったことから半分くらい残る羽目に。発売即増刷!という響きを経験することなく、実質お蔵入りとなった迷著であります。とはいえ、電子書籍では今もそれなりに動いており、もしかしたら再ブレイクもありかなとわずかな期待。

さて、そんなことはどうでもよくて、2010年当時、私は既婚者でありまして、それなりに説得力ある経験や話ができたわけです。ところが2016年に離婚してからは今日までしばらく、しょぼんとしている時期が長く続いているのですね。

その間、3度の引越しやらなにやらはこれまでの記事に書かせていただいたのですが、だんだんとエネルギーが湧いてきて、せっかくの人生残りおそらく30年、楽しいことは全部やっておこうと決めた中に「もう1回新婚旅行」という願望がむらむらと湧きあがってきたのでありました。

そこで。

そんな話を友人に話したら、

「しまさー、昔自分で書いた婚活なんとかって本を読み返してみたらいいかもよ、それ読めばみんな結婚できるって言っていたじゃん!」と。

確かにその本の出版後に「本読んだおかげで結婚しました!」というメールが何通もきたことを思い出したわけですよ。アラフォー女子友達も何組も結婚したっけ。「そっか、それなりに役に立ったのか」

早速、実家のおふくろが、一万円選書で有名な近所の「いわた書店」の兄ちゃんに頼んでなん十冊も買ってくれた「在庫」を送ってもらい、いざその内容を自分にあてはめて自分の本で婚活をしてみようと深く、強く決心したのでありました。

さて、ここからが本のコンテンツであります。

出雲は八重垣神社の鏡の池で祈願。縁結びの聖地と言われるところでご利益はあるか!

第1章「清潔で健康ならだれでもいい」

これはですね、一番重要なことを最初に書くべきと思って、シグニチャー的に力強く語ったのでした。

これはいまでも変わらず。変に理想を追い求めるとろくなことはありません。学歴とか会社名とか見た目とか年齢とか。ずっと一緒にいると、そんなことはやがて大したことではなくなるのです。多くの事例を見ていると、たどり着くのは「清潔と健康」です。ここは我ながらよく書いた!とさらりと自画自賛。ちなみに今の自分は「普通に清潔で血圧がやや高めだが、それ以外は問題なし」状態であります。

第2章「自分磨きをやめる」

エステにネイル、着物に歌舞伎が趣味の女性に男は寄り付かないぞ的なことを書いたわけですが、それを男のじぶんにあてはめてみると、ワインがどうした、あのレストランがいいとか合わないとか、頑張って磨いている自分をよく見せようということばっか考えているんですな。ああ、こりゃだめだ。謙虚に愚直にいかねばだめってことです。

読み進むと、何度か行ったことのある焼鳥屋さんの角席がいいと書いてある。よし、これはすぐに使えるぞ。

ということで、この3年の間あらゆるジャンルの飲食店に出掛けた中で、いちばん女性とのいろんな距離が詰められたかな、と思うのは焼鳥屋さんであります(うまくいったかどうかは別にしてね)。

それは、カウンターがある(横並びが好きなんですわたし)。焼鳥嫌いな女性は少なく、メニュー選びがらくちん。お酒はだいたい揃っている。値段も手頃でハードルが低い。と相手を安心させる要素が盛りだくさんなんですな。

第3章「男の本質を知る」

これを女に置き換えるとまあ、見事に女性を理解していない今のじぶん。永遠に理解なんてできないよ、という声もあるでしょうが、ウインドーショッピングの楽しさを理解できないし、「何食べたい?」って聞いても「なんでもいいよ~」という人の「実はなんでもよくはない」ということも理解できなかったしね。

女性の「ちゃんと気持ちを察してよ」とか「いつも褒めてほしいのよ」という願望を満たすことが大事なのだ、とすこし反省。さりげなくヘアスタイルやアクセサリーを褒めること、メモメモ。

こんな風にオサレにシャンパーニュを楽しめる日は来るのだろうか。。。

第4章「出会いの確率をあげる」

うーむ。金と時間があればなんとかなりそうな気もしますがどうでしょう。

昨年クリスマス前に誘われて「女医さんが集まる合コン」なるものに参加したわけですよ。代官山のオサレなレストランの席で見事に話題は空回り。料理の味わいもワインの色もまったく記憶に残らず、中締めのタイミングで酔いが回り自爆寸前の情けなさ。

50歳を超えると妙に行動エクスキューズと空回りする話題で悪酔いしちゃいます。夜の会食で会うより、昼間に健全?に会えるようなイベントないかな、とか。

しかし、タイトル通り「出会いの確率を上げる」には、そこそこ数をこなしていく中で「出会い運」を引き上げていくしかないのかな、と思った2018年のクリスマス近い夜でありました。

さて、これで半分読了。

次回は後半の濃すぎるコンテンツを解説し、いよいよ具体的な活動について書いていきたいと思います。

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嶋啓祐 (しま・けいすけ)

地方創生という大きなテーマの中にある「食」をテーマにした「地域起こし」に従事。北海道生まれではあるが、島根県に異常に詳しい。ミョウガやネギ、クレソンといった癖のある野菜を好む。古事記に出てくる舞台をすべて巡り、10年前から御朱印を収集。コンビニの便利さが嫌いで、近寄らない。蒲田に引っ越し、酒場巡りの毎日を過ごす。

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