地方の新鮮な食べものと情報誌がセットで届く…ひとり暮らしを豊かにする「食べる通信」

ひとり暮らしの食生活はとかく乱れがちなもの。コンビニ飯や外食が続き、ろくなものを食べてない。そんな人が食生活を豊かにしたいなら、知っておいて損はないものがあります。
それは『食べる通信』というサービスです。『食べる通信』とは、簡単に言うと、食べもの付き情報誌。食のつくり手を特集した情報誌と、彼らが収穫した食べものがセットで定期的に届きます。
全国各地の『食べる通信』編集部が、こだわりの生産者を選び、その季節の「旬の食べもの」を厳選して、読者のもとへ送ります。これ、たまの贅沢にいいと思いませんか?
実際に、僕も体験してみました。僕が選んだのは、宮崎県の日向市の『宮崎ひなた食べる通信』。食べものは、発送する前日に収穫した梨大根でした。届いた梨大根は結構大きい! でも、それがかえっていいのではないでしょうか。

ひとりものは、普段ひとりで寂しくご飯を食べているので、こういう機会だからこそ、誰かを誘って一緒にご飯を食べてもいいし、おすそ分けをしてもいいでしょう。「ちょっと材料が多すぎてさ……」なんて、誰かを誘う理由付けにもなります。
『宮崎ひなた食べる通信』の編集長である長友慎治さんは語ります。
「高校まで地元の宮崎にいて、大学から東京に出て、20年東京にいました。Uターンして地元に戻ったとき、こんなに美味しい食材が地元にあったことを初めて知って、恥ずかしく思ったんです。農家さんの知り合いも増えて、とれたての新鮮な野菜を分けてもらえるようになったんです」
「本当に美味しいもの」を求めている人に届けたい
分けてもらったものは、多少見た目が悪いもので、B品、C品と呼ばれ、JAでは弾かれるものも多い。だけど、味はまったく問題なかった。
「それに、宮崎の農作物が東京に運ばれる際には当然鮮度も落ちます。それってもったいないじゃないですか。A品、B品とか関係なく、首都圏の本当に美味しいものを求めている人たちに新鮮なまま届けられたらと、この『宮崎ひなた食べる通信』を始めました」
情報誌には、実際に野菜を作った農家の人の熱いインタビューや、豊富なレシピなんかも載っています。
「最終的には、農家のかたへ、読者が直接買いたいとオファーしてくれるのがゴールです。僕らはつなげるのが役割だと思っています。だから、ただの食材の通販ではないんです」

そんな話を聴きながら、実際に宮崎から送られてきた梨大根を食べてみます。長友さん曰く、
「梨大根は、辛味、えぐみがなくて、梨のような甘みがあるのが特徴なので、そのままかじって食べるか、薄く切って、オリーブオイルと塩につけて食べるのがオススメです」
とのこと。そうやって食べてみると……本当に甘い!
これが豊かな食生活なんだなあ、とひとりごちて、梨大根をつまむ。ある夜の出来事でした。
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