テレビとネットに頼らないひとり時間の工夫(50代からの独身日記 13)

ひとりで過ごす時間を使ってちょっとした工夫でおいしく料理を仕上げてみませんか
ひとりで過ごす時間を使ってちょっとした工夫でおいしく料理を仕上げてみませんか

最近は、出歩くよりも家の中で過ごす時間が増えてきていませんか。何気なく過ごしていると、ついついにテレビをつけていたり、スマホやPCでゲームやSNSをして遊んだりしているという方も多いのではないでしょうか。

ひとり暮らしでも何かもっと気持ちいのいい過ごし方はあるよね! ということで、私なりの工夫をご紹介したいと思います。

ひとり時間の気持ちいい過ごし方

1.ラジオを楽しもう

現在、大流行中のリモートワークをしつつ、何気なくテレビをつけている方も多いのではないでしょうか。ワイドショーやニュースは内容は似たり寄ったりで、コメンテーターの発言に一喜一憂してしまいますよね。ちょっと疲れた方はぜひラジオをつけてみてください。耳だけ向けていればいいのでマルチタスクが可能なのもうれしいところ。

ラジオはひとり暮らしにはなくてはならないものとなりました

FM局で私の好みを言いますと、まずはJ-WAVE。洗練された語り口のナビゲーターが、おしゃれな話題とかっこいい曲を「ミュージックシェア」というこれまたおしゃれなワードで次々と繰り出してくれます。

NHK-FMはクラシック、ロック、ジャズなど幅広く流してくれますし、明け方の浪曲などが意外に新鮮に感じられ、聞きながら二度寝しちゃうこともあります。

インターFM897はとにかくテンポよくスマートな音楽が流れ、ほぼ英語です。在日の外国人に人気なのもよくわかります。

東京ですと、区単位でローカルFM局があったり、地方は地方のローカルな放送局があったりと個性があるので、聞き比べてみるのも楽しいものです。

共通しているのは、タイムリーにニュースや時報が流れること。テレビと違ってニュースに私見が入ることが少なく、客観的に聞くことができるのも心地よさにつながっています。

目と耳を刺激するテレビと違って、ラジオは耳から入ってくる音だけ。仕事も家事も意外とはかどることに気づくはずです。

2.極上の野菜炒めを作ってみよう

ひとり暮らしの料理については、レシピ集が星の数ほどありますが、私の場合、迷ったらこれです。「誰でも作れる究極の野菜炒め」。

人参やタマネギやレタスといった素材をそれぞれ購入するとバランスよく使い切るにはかなりの工夫が必要になります。しかし今やスーパーやコンビニでおひとり様用の野菜炒めパックが安価に売られています。

作り方は一風変ってるように見えるかもしれませんが、ぜひトライしてみてください。

冷たいフライパンに野菜を乗せた後に火をつけて、その後にオイルを振りかけます

まずは、フライパンを用意します。「冷たい」フライパンに「油を引かずに」そのままひとり分のミックス野菜を置きます。

次にゆっくりと火をつけて「中弱火(フライパンに火がかからない程度)」で野菜を温めます。2~3分してフライパンや野菜が温まってきたら、サラダ油やオリーブオイルなどを上から振りかけます。分量でいうと大さじ1ですね。それを菜箸でゆっくりと混ぜていきます。

3~4分ほど炒めたら「火を止めて」塩を振ります。なぜ火を止めるかというと、塩を振ることに集中するためなんですね。例えば200gの野菜であれば1.6gの塩分(素材量に対して0.8%が一番おいしく感じる塩分量だそうです)が適量です。こだわるのはここだけですね。ただし、酒のつまみにするなら濃い目に、血圧を気にする方はひと振りとレモン果汁がいいかもしれません。

お皿に盛り付けたあとに、お好みで胡椒や七味をどうぞ。香りも一緒に楽しむために、香辛料は最後に振るのがポイントです。

さあ、できましたか? これまでとは違ったシャキシャキ感ある野菜炒めになっているはずです。そして野菜の水分が出ていないので、冷めてもべちゃっとならないんですよ。

なぜ弱火でゆっくりか炒めるのかというと、野菜にゆっくり火を入れることにより水分、つまり旨みが野菜の中に閉じ込められることになるからです。その結果、ャキシャキ感もしっかり残り、おいしくなるというわけです。

3.断捨離で運気アップ!

まずこんな話から。「神社はなぜいつもきれいなのか?」答えは「神様がきれい好きで、汚れた場所には降りてこないから」です。

きれいな場所は気持ちのいいものですよね。

神社にはゴミひとつ落ちていないはず。きれいなところは気がいいものです

ひとりで過ごす時間が多い時にこそ、やってしまいましょう、お掃除と断捨離。じっくりと掃除をすると不思議と気持ちもきれいになっていくものです。

断捨離の基本は「迷ったら捨てる」に尽きます。迷って取っておくから溜まっていくのです。「わかってるんだけど…」は禁句です。まず捨てるべきは多大なる保管容積をとる「靴」ですね。

「この靴はイタリアのあそこで買った記念の靴。もしかしたら今年のクリスマスに履くかも」

と思われるかもしれません。結論は、「履きません」。はい、捨てちゃいましょう。

次に洋服。一度しか着なかった洋服、ありますよね。もう二度と着ることはありません。はい、捨てましょう。

ネットオークションやフリマアプリに出す手もあるかもしれませんが、売れないことには減りません。ここは気合を入れてすぐに処分しましょう。

本とCDも引っ越すたびに全部持って来てしまうモノかもしれません。「辛かった時に癒してくれたよな、このCDに」とか「この本は学生時代に何度も読んだよな」という遺産は、よく読む、またはよく聞くものでなければ捨ててしまいましょう。

掃除に関しては、まずは「水まわり」ですね。キッチン、トイレ、バスルームの水周り御三家から始めましょう。そして家の中で最も大事なところは「玄関」と言われています。玄関の床やドアなどもきれいにするととてもスッキリするはずです。

さて、今回で「50代からの独身日記」も最終回となりました。独身になって4年目になりました。楽しいものですね、「ひとり」って。これからもどこかで楽しい「ひとり」を書いていきたいなと思っています。またどこかのメディアでお会いしましょう。

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嶋啓祐 (しま・けいすけ)

地方創生という大きなテーマの中にある「食」をテーマにした「地域起こし」に従事。北海道生まれではあるが、島根県に異常に詳しい。ミョウガやネギ、クレソンといった癖のある野菜を好む。古事記に出てくる舞台をすべて巡り、10年前から御朱印を収集。コンビニの便利さが嫌いで、近寄らない。蒲田に引っ越し、酒場巡りの毎日を過ごす。

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