タイムラプスは「四次元の旅」 運とカンが頼りのワクワク感がたまらない
まずは、こちらをご覧ください。これは私のマンションの通路から、大阪の梅田スカイビルを撮影した「タイムラプス動画」。ビルの壁面に沈む夕陽と大阪の街の夜景です。
美しい! 西ではなく、東に沈む太陽です。
タイムラプスとは「早回し動画」と言えば、イメージが湧きやすいでしょうか。ただ、動画と違い、何秒かごとに写真を撮る形なので、動画に比べてデータが軽くて便利です。
タイムラプスはいわば、1時間を数十秒の中に閉じ込めて、時間の流れを「見える化」する道具です。空や街という三次元の空間に時間の要素が加わることで、より立体的に見えるのです。四次元的と思いませんか?
この梅田スカイビルのど真ん中に夕陽が沈むのは、5月と11月の各5日間だけ。1年に5日×2回。その限られた期間に撮影しないといけません。しかも曇っていたらダメなのです。
毎年、この時期は天気予報とにらめっこ。天気予報と空を眺めて予想するも、何度も天気に裏切られながらトライする。そのギャンブルに似たドキドキ感が楽しいのです。
私の場合、タイムラプスの撮影は、こんな風にスマホをミニ三脚につけ、ガムテで窓枠に固定して、撮っています。
私がタイムラプスにハマりだしたのは、2013年にiPhone5cを買ったとき。もうずいぶん前です。もともとiPhoneの写真機能にタイムラプスは入っていますし、Androidでも無料アプリが出ていますね。
今は、主にGoProを使っています。
タイムラプスで見えてくるもの
いつも見ている風景でも、撮影する時間と角度を変えたら、雰囲気も全然変わります。私はガラス張りのビルに雲が流れていくのを見るのが特に好きです。毎回違う風景。
じ~っと繰り返し見ていると摩訶不思議な感覚になっちゃいます。ちょっとドラッグみたいな中毒性すら、感じませんか?
コロナ禍で、部屋からぼぉ~~~っと空を見ることも増えました。でも、ただ目で見るだけでなくタイムラプスで撮影すると、目で見るのとは違う発見があるんです。
こちらは意外なものが映った例。
雲の動きを撮っていたら、美しい虹が映っていました! 虹って、こんな風にできるんですね! じわじわと現れてじわじわと無くなるのだと思っていました
さて、こちらは晴天からの大雨。これが撮れた時は本当にうれしかった! 雲って、こんな風に湧き上がってくるんですね。まるで映画のオープニングCGみたい。
「日の出・日の入りラプス」は超スリリング
タイムラプスにハマると、空の模様がダイナミックに変化する「日の出」と「日没」に魅了されるようになりました。特に美しいのが、空気が澄んでいる冬場です。
しかも12~1月は、日の出が遅く、日没が早い。つまり、他の季節よりも撮影しやすいんです。
こちらは2020年1月13日の神戸市の高取山の神社からの日の出!
私はこれを撮るために、早朝5時すぎの始発電車とバスを乗り継いで大阪から神戸まで行き、まだ暗いうちに山に登って、日の出を撮影しました!
夏ならとっくに明るくなっている時間ですが、日の出が遅い1月なら、泊まり込みをしなくても日の出の撮影ができるんです。
ポイントは、1月1日は人が多すぎるからNGということと、湿度が高めで、東の方向が晴れているような日を選ぶこと。神戸だったら、大阪の生駒山の向こう側の奈良あたりが晴れているのが望ましい。
この高取山での撮影では、山頂付近の鳥居の真ん中から朝日が拝めるように計算して撮影しました。
その時に役立つのが「日の出、日の入」というアプリ(無料)です。これで、朝日がどこから上るかがわかるのです。「ああ、ちょうど神戸空港の向こうの大阪湾から上がる」ということで、そこがセンターになるようにカメラ位置をあわせます
一度、カメラをセットしてしまえば、日の出の位置が違っても、移動することはできません。祈るような気持ちで見守ります。この日は雲が少し多かったのですが、見事に、鳥居の真ん中から日が昇る様子を撮影できました! 万歳っ!
これも、全部ひとりでやっています。寂しいですが、それを上回るドキドキ感があります。
こちらは、大阪の朝日新聞のビルの食堂から撮らせてもらった夕景~夜景
Osmo Pocketという小さなアクションカムで撮影したので、じわ~~と横に動いております。車や街の動きが面白いです。
ええ。もちろんこんなロマンチックな夜景も、いつもひとりで撮っていますよ。
タイムラプスは失敗の連続
どんな風に撮れたか再生するまで分からないのが、タイムラプスの面白いところです。昔、フィルムカメラの写真を現像するまで見られなかったのと少し似ているのかも。
よくあるのは失敗をあげてみます。
・雲が全く無くなり晴天すぎて面白くない
・真っ白な平面的な雲が一面に広がって面白くない。
・いい所で電池切れ
・通行人に不審者と思われる
・通行人がカメラの前で仁王立ちになる
・通行人がカメラの三脚にぶつかる
失敗の原因は「天気」と「人」が大きいですね。
これは、梅田スカイビルを真下から撮って雲の流れを撮影していた時のこと。
最後の方で、カクンとなるのですが、その時蹴られていました。原因はこの方。
スマホを裏返す形で地面に置いて、私は映らないように、少し離れたところで見ていました。コロナ禍で人が少ないから出来た撮影ですが、通りがかった方に、あっさり蹴られてしまいました。トホホ。
もしスカートをはいている女性だったら「盗撮」と怒られる可能性がありますので、撮影中はカメラを目立つようにしていた方がよいかと思います。
いかがでしょう?
窓から見えるいつもの景色。タイムラプスで撮ってみたら、意外な風景が発見できるかもしれません。